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渋谷宙希のブログ

音楽、映画、写真、本。趣味のブログです。

 

 

「夏への扉」ロバート・A・ハインライン

★★★☆☆

 

 

世界SF全集12巻ハインラインに入っている「夏への扉」読みました。

 

 

同じ本の中には「人形つかい」が先に入っていたんで、「人形つかい」から読んだんですが、本当に読みたかったのはこの「夏への扉」なんです。

 

 

 

 

この小説、昔聞いていたラジオドラマ番組「青春アドベンチャー」でラジオドラマ化されていたような気がしていたんですけど、調べてみたら、やっぱりしてたみたいです。

 

 

当時、原作読もうかな~って思って本屋にこの本を探しに行ったような記憶はあるんですけど、その時は買ってないんですよね。

 

 

なぜ買わなかったのかよく覚えてないんですけど、猫が表紙になってたから買わなかったような気がします。

 

 

この小説は猫好きの主人公が登場するので、猫は重要なポイントになってるんですよね。

 

 

そもそも、タイトルの「夏への扉」というのも、猫が大きく関連しています。

 

 

 

1970年ロサンゼルス。

 

 

発明家のダンは友人のマイルズと会社を立ち上げ、ダンの開発した家事ロボット”文化女中器”をいち早く売り出したいマイルズと、もっと精度を上げてから発売したいダンは意見が対立。

 

 

美人秘書のベルとマイルズの陰謀により、ダンは会社を追い出されてしまう。

 

 

愛猫ピートと共に冷凍睡眠で30年間の眠りにつこうと思ったダンだったが、先に2人に復讐しようと考える。

 

 

しかし、2人の逆襲にあったダンは変な薬を打たれてそのまま冷凍睡眠装置へ。

 

 

30年後の西暦2000年に目覚めたダンは、技術の進歩に追いつこうと日々の暮らしを過ごす。

 

 

30年後の世界にはダンが設計した文化女中器が一般的に普及していた。

 

 

さらに、30年前自分の頭の中にだけあった製図マシンまで実用化されている。

 

 

一切発表していない製図マシンがなぜ実用化されているのか?

 

 

不思議に思ったダンは製図マシンの開発者を調べてみると、そこには自分の名前が書いてあった。

 

 

自分の記憶と、現実の食い違いを感じたダン。

 

 

ある日、ダンはタイムマシンの存在を知り、謎を解明するため過去へ戻る決意をするが・・・・

 

 

 

 

 

といった内容です。

 

 

タイムトラベルを扱ったわりとオーソドックスなストーリーです。

 

 

今読むと、特に真新しいものはない(あたりまえですが)んですけど、登場人物のキャラクターがかなりいい味出してます。

 

 

主人公のダンは天才なんだけど、どこかのほほんとしているところがあって、憎めないやつです。

 

 

猫好きってところも、キャラが立ってていいですね。

 

 

敵である美人秘書のベルも最低な感じが前面に出てていいと思いましたが、いつも爪があまりんですよね。

 

 

かなりのやり手らしいんですけどね。

 

 

未来の世界の住人たちもなかなか味のあるキャラクターでいいと思いました。

 

 

タイトルの「夏への扉」はダンが飼っている猫のピートが、冬になると家中の扉のどれかが夏へと繋がっているんじゃないかと信じて、扉を開けまくる。というところからきてます。

 

 

ダンは、未来へ行ったり過去へ行ったりして、自分自身の美しい未来を探すんですけど、正直言ってストーリー的にはかなり都合のいい内容です。

 

 

特にタイムマシンを見つけるくだりはかなり都合のいい感じに見えちゃいました。

 

 

えらく簡単にタイムトラベルできるんだな

 

 

って読んだ人なら誰でも思うんじゃないかな、と。

 

 

あと、凄く気になったのがマイルズの義理の娘であるリッキィの存在です。

 

 

主人公は天才で、上手くやればお金を稼ぐことなんて簡単な人です。

 

 

猫好きで、物語の中で愛猫のピートをいかに失わずに、未来へ行くか、みたいなことにも挑戦してます。

 

 

その上、主人公の本来生まれた時代である1970年の時点で11歳だかの少女リッキィを手に入れようとするんですよね。

 

 

ここがもう引く!

 

 

ただのロリコンじゃん!!!

 

 

ちょっとネタバレになりますが、最終的にダンはリッキィと結婚するんですよ。

 

 

ダンが冷凍睡眠に入った10年後に冷凍睡眠に入ったリッキィは2000年に目覚めると21歳の大人ですからね!

 

 

しかも、10年後に冷凍睡眠に入りなさいよ、って入れ知恵は当然ながらダンからです。

 

 

もちろん、リッキィもダンが好きだったみたいなんですけど、11歳の子供が

 

 

ダンおじさん、将来は私と結婚してくれる?

 

 

とか言っても本気にするバカはいませんよ。

 

 

しかも、10年間も一切会うことができないダンおじさんを想い続けるなんてちょっと都合良すぎじゃございませんか?

 

 

前に読んだ「人形つかい」では、登場人物全員裸になるし、今回はロリコンだし、ハインラインの小説って結構変態テイスト強いんですね。

 

 

逆に今の時代のほうが受けるかもしれないな、って思いました。

 

 

あと、この小説が書かれた1959年からしたら、1970年は近未来で、その頃には冷凍睡眠があって、そのさらに30年後の2000年にはタイムマシンがあるんですよね。

 

 

今もう2017年ですけど、まだまだタイムマシンは開発されなそうですね。

 

 

しかし、1959年にこんな今っぽい小説が書かれていたってのが面白いな、って思いました。

 

 

気になった方は読んでみてください。

 

 

 

 

 


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