「マジカル・ガール」
★★★★★
【公開】2014年
【製作国】スペイン
【上映時間】127分
【監督】カルロス・ベルムト
【原題】magical girl
久しぶりに衝撃を受けた映画を観ました。
これは、とんでもない映画です!
12歳で白血病を患った少女アリシアは日本のアニメ「魔法少女ユキコ」に憧れている。
父親のルイスはアリシアがユキコのコスチュームを欲しがっていることを知る。
ユキコのコスチュームは一点ものの特注品でかなりの高額。失業中のルイスには到底払える金額ではなかった。
しかし、どうしてもアリシアの喜ぶ顔が見たいと思ったルイスは、夜中に宝石屋でガラスを叩き割ってディスプレイされている宝石を盗もうとするが…
と、ここまでのストーリーを見ると
あぁ、死期が近い白血病の娘のためにお父さんが頑張るお涙頂戴ものかぁ〜
って感じですよね?
ところが、違うんです!
この映画はそんな生易しい映画じゃない!!
ここからが、凄い!
宝石屋のガラスを割ろうとした瞬間上からゲロが降ってきて思いとどまる。
なぜ、ゲロが降ってきたのか?
少し時間が遡り、ある夫婦が登場する。
妻のバルバラはどうやら精神を病んでいるよう。夫で精神科医のアフルレードがバルバラを保護していた。
しかし、アフルレードの友達の前でバルバラがおかしな事を言い出して変な空気に。
アルフレードはバルバラに睡眠薬を与え、姿を消した。
目を覚ましたバルバラはアルフレードに捨てられたと思い、自暴自棄になる。
睡眠薬を大量に飲むが、気分が悪くなり全てベランダから吐いてしまう。
吐いたゲロが下にいたルイスにかかってしまう。
申し訳なく思ったバルバラはルイスを家にあげシャワーを貸し、服を洗ってあげた。
そして、そのまま2人は一夜を共にすることになる。
次の日、夫アルフレードは帰ってきてバルバラを許すことになる。
しかし、そこに昨夜一晩共に過ごしたルイスから電話があり、
「昨夜の一件は全て録音してある。夫にバラされたくなければ金を用意しろ」
と、脅迫。
この辺りから物語が思ってたのと違うなぁー!って思っていました。
でも、本当に凄いのはこの後からです!
ネタバレになるので書きませんが、本当に予想しない。いや、予想もしたくない展開へと物語が転がっていきます。
構成もすごく上手くて、あらゆるところに伏線が散りばめられています。
登場人物の出し方も凄くセンスが良くて、観ながら感心してたんですけど、それよりも何よりも脚本がとんでもなくよく出来ている。
観てるこっちが緊張してしまう映画は久しぶりに観ました。
物語に入り込めるような脚本と演出なんですよね。
映画はそこそこ観ていますが、ここ数年観た映画の中で最も衝撃的でした。
タイトルとポスターなどのイメージで可愛い映画だと思って観たらえらい目に合いますよ!
気になった方はぜひぜひご覧ください!
予告編
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