現在、大阪の国立国際美術館で開催中(2017年10月15日まで)の
バベルの塔展
に行ってきましたー。いやー、人多かったですわー。
日曜だったしまぁ仕方ないかなー、って感じです。
今回の展覧会は
ブリューゲルの最高傑作!
と、言われている
「バベルの塔」
を中心に同時代の絵画、彫刻などを展示した内容になっていて、
「ベルギー奇想の系譜」
で、大々的に取り上げられていた
ヒエロニムス・ボス
の作品なんかも展示していました。詳しくは↓
アート「ベルギー奇想の系譜展」
しかし、何と言っても今回の展覧会は「バベルの塔」ですよ。
ブリューゲルの作品は緻密な書き込みで、世界観を作っていて、
いくらでも観てられる
のが特徴です。
「ベルギー奇想の系譜」でも、ブリューゲルの作品は多くて展示されていましたが、どの作品もかなり細かく描かれていて、しかも描かれたもの一つ一つに意味が込められている。
なので、絵を観ながら
これは、こーゆー意味があるのかな?
とか、妄想を膨らますことがいくらでもできるんですよね。
「バベルの塔」はまさにそんな感じで、隅から隅まで見どころ満載!
見どころに行く前に、旧約聖書の中で物語られる「バベルの塔」がどんなお話だったかおさらいしておきましょう。
すっごい広い平原を見つけた人たちが
「天まで届く塔を建てて有名になろやないかぁ〜」
って言い出して、建て始めました。
ところが、その塔を見た神様は激おこされました。
そして、言葉を混乱させお互いの言葉を聞き分けられないようにしました。
といったお話です。
このお話を元に様々な画家がバベルの塔をモチーフにした作品を残していますが、ブリューゲルのバベルの塔はとにかくスケールがでかい!
本当に巨大な塔って感じが出てて凄くかっこいいですね。
さらに、当時の建築技法をそのまま描いていて、リアルさもあります。
細かいところまで精密に描かれていて、この塔を建てている人々、塔で暮らしているだろう人々。それらの人々を眺めているだけでずっと観ていられます。
会場では、映像でこの作品の解説をしていたり、大きく拡大した作品の一部を解説しているので、作品の面白さをとても分かりやすく理解できます。
今回の展覧会では、漫画家の大友克洋とコラージュ・アーティストの河村康輔がブリューゲルのバベルの塔内部構造を描いた作品も展示されていて、そちらもなかなか面白かったです。
大友克洋がペンで描いた内部構造はタッチが完全にメビウスで面白かったです。
ちなみに、この大友克洋と河村康輔の「INSIDE BABEL」は入場料払わなくても観れます。
気になった方は10月15日まで国立国際美術館で開催していますので、足を運んでみてはいかがでしょう?
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