「コメット」
★★☆☆☆
【公開】2014
【製作国】アメリカ
【上映時間】91分
【監督】サム・エスメイル
【原題】COMET
あるカップルの6年間にわたる恋愛の軌跡を描いたいわいるラブコメです。
パラレルワールドを交差させたファンタジックな恋愛ものってことでちょっと期待していたんんですが、結果的には
面白くなかった
ですね。
まず、どこがどうファンタジックなのかよくわかんないんですよ。
最初、あるカップルが出会う場面から始まるんですが、次のシーンでは、同じ人物のカップルがすでに別れて1年経ってるところなんです。
パラレルワールドではもう別れたのかな?
って思ってたんですけど、そうではなくて単純に見せる時間をバラバラにしてるだけって感じでした。
そうです、「(500日)のサマー」と同じ手法で見せている感じでした。
しかし。「(500日)のサマー」に比べると全く魅力を感じません。
これはおそらくキャラクターのうっとおしさが原因でしょう。
とにかく2人とも魅力がないんです。
特に男の方は全くと言っていいほど魅力がありませんでした。
「(500日)サマー」劣化版といった印象でしたね。
流星群の夜に出会ったデルとキンバリー。
デルの猛烈なアタックにより。付き合うことになる2人。
場面は変わり、キンバリーと別れて1年経ったある日、列車で再会した2人は、パリで参加した友達の結婚式の日を思い出す。
パリのホテルで喧嘩をした2人は、この日が2人にとって終わりの始まりだったと振り返る。
結婚をしたいキンバリーに対して踏ん切りのつかないデル。
出るは、指輪を用意していたにも関わらずそれを渡すことができなかった。
2人は出会いや別れを繰り返すが、キンバリーは別の男との結婚を決意する・・・・・
といった内容です。
内容を書くのは難しい映画です。
時間軸がバラバラなので、どの順番で書けばいいのか迷いますね。
これは普通の時間軸で描くととても普通のしょうーもない映画になるって思ってこんな感じにしたんでしょうか?
まずは、褒めたいと思います。
映像はそこそこ美しかったと思いました。
流星群の夜に出会うってのもなかなかロマンチックでいいのではないでしょうか?
しかし、この流星というのをもっと物語の深いところに繋がるような内容だったらもっと良かったのになぁって思います。
この物語はパラレルワードが交差しているらしいんですけど、どこがパラレルなのかは実際よくわかりません。
で、パラレルだからってなにがあるってわけでもないんです。
この手のパラレル系の映画には「スライディング・ドア」や「ミスター・ノーバディ」や「バタフライ・エフェクト」などありますが、この映画はここに挙げた映画には到底およびません。
内容が不安定な感じがするのもそうだし、パラレルワールドにそれほど大した意味がないような気がしたからです。
あと、ないよりも重要なのが「最初にも書きましたが登場人物に魅力が全くない。という点です。
特に主人公である青年デルは自分のことを凄く頭が良くてセンスもいいと思っている男で、キンバリーを口説くときも
「君はこう考えてる!そうだろ?」
ってかなり強引。
その前に、キンバリーは他の男とデートしているんですが、その男が退屈なヤローで、もう我慢できない!ってキンバリーを口説きだすんですけど、
いやいやあんたもたいがいしょーもない男やで
って誰もが思うんじゃないでしょうか。
会話の中に
ほら、この会話センスいいでしょ?
って感じが漂っていてめちゃくちゃ鼻につきます。
しかも、それほどセンスのいいこと言ってないんですよね。
基本的にはこの映画はカップルの2人が会話しているだけの映画なので、会話の内容のセンスっていうのが凄く重要です。
同じようにカップルが会話しているだけの映画でも「ビフォア・サンライズ」なんかは、全然鼻につかないし、むしろその会話を聞いてるだけなのに凄く楽しめる映画です。
タランティーノの映画なんかも会話のセンスが凄くいいと思うんですけど、この映画はダメでしたね。
正直言って、キンバリーはそれなりに美人なのに、よくこんな男に引っかかったなぁ、って思います。
しかも、何度も別れては寄りを戻す。みたいなことをしているんですけど、その時のデルがやっぱり凄くキモイんですよね。
この男のどこに好きになる要素があるのだろうか?って本気で考えてしまいます。
とにかく、恋愛映画を作るならもう少し、少しでも共感できる感情を描いたり、気の利いたセリフを言わせてほしかったなぁ、と思いました。
それがあった上での奇抜な演出だと思います。
この監督はハリウッドで期待されている新進気鋭の監督らしいんですけど、ちょっと奇をてらい過ぎているのでは?って思いました。
この映画を観るなら、ぜひその前に「(500日)のサマー」や「ミスター・ノーバディ」辺りを観ていただきたいと思います。
それでも、この映画が見たいんや!って方はご覧になってみてください。
予告編
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