京都市内数ヶ所の特別会場で写真展を開催し、それを見てまわることができるアートイベント「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2016」に行ってきました。
このイベントは去年も行ったんですけど(詳しい感想はこちら)かなり歩きまわった記憶があったので、今回は長い距離の移動はタクシーなどを使用し結構ラクに、時間的にもスムーズに見てまわることができた気がします。
今年のテーマは「いのちの環」ということで、歴史と生と死の意味するもの、他とのつながりを写真を通して考えるというものだそうです。
今年は、昼から友達と合流してランチをしてから散策したので、結構時間がギリギリな感じでした。
時間も限られていたので、1日有効で、有料会場4会場を巡れるプチパスポート(¥2000)を購入。
最初に向かったのは何必館・京都現代美術館。
ここでは、サラ・ムーン展を開催中だったんですけど、ここはパスポートでは無料にならなくて、300円引きとかそんな感じだったので、断念して次の会場へ。
次に訪れたのは両足院。
ここは去年のこのイベントの中で一番お気に入りの作品が展示していた場所です。
今年はフィンランドを代表する写真家アルノ・ラファエル・ミンキネンの個展「ヌーディティとは精神を肌で感じること」が開催されていました。
自然の中に溶け込んだ人間の肉体を写真で捕えていて、なかなか面白かったです。
友達と
「なんか進撃の巨人っぽいね」
みたいな話をしました。
そんな感じに見えなくもないですよね。
巨人だ。
こんな感じで自然と一体になっている写真がいいなぁ、と思いました。
両足時は庭も綺麗で見ごたえのある会場でしたよ。
次に向かったのは平安神宮の近くにある、京都市美術館の別館で開催している展示。
まずは別館の1階で開催されている「コンデナスト社のファッション写真でみる100年」を見ました。
こちらなんと無料!
これは、普通にめっちゃよかったですね。
コンデナンス者は有名ファッション誌の「Vogue」を擁する会社なので、かなり古い写真からすべにめっちゃオシャレでした。
オシャレ過ぎました。
80年前のファッションフォトなんかでも今でも凄くかっこいいんですよね。
そして、おおかた100年前の写真が残ってるのも凄いなって思います。
現在のデジタルでプリントされた写真だったらおそらく100年後は劣化して見れたもんじゃないでしょう。
データが残ってるとよく言いますが、データも100年もつのか疑問です。
やはり、フィルムで撮ったものを引き伸ばし機でプリントした写真にも勝てないんじゃないか、って思いましたね。
写真自体も凄くかっこよかったし、これが無料で観れるなんてめちゃくちゃお得だと思います。
京都に行く機会があれば是非とも寄ってほしいですね。
そのまま、京都市美術館別館2階で開催されている「PLANKTON 漂流する生命の起源」へ。
こちらは有料。
クリスチャン・サルデが撮影したミクロの世界のプランンクトンの写真と、その写真を使用した高谷史郎による映像インスタレーション作品に、坂本龍一の音楽を合わせた神秘的な展示でした。
ここ、結構期待していたんですけど、思ってたほどではなかったかな、と思います。
写真はかなりかっこいいんですけどねぇ。
映像の方がちょっと微妙だったかなって思ってしまいました。
今ならもっと面白い見せ方あるのでは?って思ってしまいました。
坂本龍一の音楽はアンビエントな感じで気持ち良かったんですけど、まぁ感動的って感じでもなかったかな、と。
次は京都市美術館のすぐ近くにあるロームシアター京都で開催されている銭海峰(チェン・ハイフェン)の「The Green Train 緑皮車」を見ました。
こちら無料。
写真家のチェン・ハイフェンがバックパッカーとして中国全土を旅しながら、8年の歳月をかけて低料金の電車で撮影し続けた作品。
中国の電車はやっぱ凄いなぁと思いましたね。
電車の中で歌ってたり、通路に子供が寝てたりして、ちょっと日本ではなかなかお目にかかれない光景だなぁ、と思いました。
この展示は、まぁ無料かなって感じでしたね。
次に向かったのは誉田屋源兵衛 黒蔵で開催されているクリス・ジョーダン+ヨーガン・レールの「Midway:環流からのメッセージ」という展示。
かなりストリートに環境問題をテーマにした展示でした。
写真もあるんですけど、この展示では実際に浜辺に漂流したゴミを使って作ったオブジェがメインのような感じでしたね。
様々の色のプラスチックや科学繊維のゴミをまとめて美しい立体物にしているのが面白かったです。
環境問題へのメッセージがちょっと強すぎる感じもしましたけど。
ここを出て、最後に向かったのが京都市指定有形文化財に指定されている長江家住宅で開催中の古賀絵里子の個展「Tryadhvan」。
個人的にはこの展示凄く良かったです。
「Tryadhvan」とはサンスクリット語で過去世・現在世・未来世の三世を意味する言葉で、現在は過去の結果、以来は現在の現れであり、三世は途切れることなく繋がり、因果によって結ばれているという教えなんだそうです。
実は、仏教には強い興味があるので、このような仏教とアートを融合させたような作品は凄く好きなんです。
しかも、この作品は作家自信に宿った新たな生命を軸に、静物や自然、家族などを写したもので、この家族を見る視線がとてもいいんですよ。
自然も美しいし、なによりも新たな生命に対するまなざしが優しくて美しい。
写真の展示方法も変わっていて、長い和紙にプリントして1つの巻物のような形になっているんです。かっこいいなって単純に感じました。
様々な写真がある中で、一番目を引いたのが仏壇の前に光の帯のようなものが写っている写真。
スローシャッターで撮影したんだろう、というのは分かるんですけど、光を動かしている人間が写っていないんです。
光が線になっているということは、なにかしらの力で光を動かしているはずなんですけど、それがなにかわからない。わからないというか写ってないんです。
会場にいたスタッフの方に聞いてもわからないってことだったんですが、気のきくスタッフさんが、作家さん本人に電話をかけてくださってやっとわかったんです。
光が動いているのはやはり作家さん本人がろうそくを動かしたそうです。
では、なぜ写真に作家さんが写っていないのか?
それは、
あとで消した。
というのが正解でした。
なるほど、言われてみればフォトショップなんかを使って消すことは可能でしょう。
でも写真が全てモノクロで、和紙にプリントしていて、古民家に展示しているってこともあって若干タイムスリップした感じがあり、そこに気が回らなかったです。
しかし、きれいに消せてるなぁと感心しました。
今年は以上で終了しました。
会場は他にも沢山あり無料で観れる場所も沢山あります。
京都に出かけされた際は立ち寄ってみてもいいかもしれませんよ。
イベントは5月22日まで開催しています。
気になった方は是非足を運んでみてはいかがでしょう。
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2016
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