★★★☆☆
【公開】2000年
【製作国】フランス
【上映時間】100分
【監督】ニルス・タヴェルニエ
【原題】TOUT PRES DES ETOILES
パリの伝統的なオペラ座のバレエ団に三ヶ月間密着したドキュメンタリー映画。
美しく、煌びやかな世界の中の厳しくて過酷な裏舞台を描いています。
美しさの裏側にある、葛藤や努力、激しい競争など、普段は観ることが出来ない世界です。
しかし、やはりバレエは美しいなぁと思わせてくれるいい作品でした。
ただ、密着の帰還が三ヶ月と少々短めなので、もう少し長く観ていたいという気持ちにはなりました。
バレエのドキュメンタリー映画と言えば、「バレエボーイズ」(感想はこちら)という映画を観ましたが、これはプロを目指す少年たちのドキュメンタリーなのに対して、今回みた作品ではすでにプロとして世界最高峰のバレエ団で活躍している人々を追ったものなので、やはり苦悩の内容も変わってきます。
その辺が面白かったですね。
精神と肉体のバランスをとるのが難しいというような話をしているシーンが印象的で、役に対する理解度は年とともに深まっていくが、年を取ると肉体的には衰えていく。だから、最高のバランスで演技ができる時期というのは凄く短い期間だんだ、っていう内容でした。
バレエというのはその美しくて優雅な踊りを披露するために、極限まで肉体を鍛え、精神を研ぎすまし、プライベートな時間も全てバレエに捧げなければ成立しないという世界だそうです。
とくにオペラ座の団員ともなればよけいにそうでしょう。
その過酷な世界でも、やはりバレエには他には変えられない素晴らしいものがあるという言葉は本当に彼らにしか理解できない世界があるのだろうな、と思いました。
過酷な世界の中で、激しい競争もあり、オペラ座では厳しい階級制になっており、階級の低い団員はお給料も低いし、出番も少ない。
だから、メインの団員が何か急に出れなくなった時のため、準備を怠らないのです。
メインの団員が怪我などをして本番に出れなくなった時にいつでも出れるように、自分の役ではない役も練習をし、来るかどうかもわからないチャンスをうかがっているんですよね。
人間の才能というのは平等ではないので、一流のバレエ団に所属していても、さらに上がいて、そこでトップになれる人間というのは本当の一握りの天才のみ。
しかも、そんな天才でも長く続けられる職業ではないので、いつか引退しなければならない。
引退の時期はだいたい40前後だそうです。
それまでの人生を全てバレエに捧げてきた人間が第二の人生をどう生きるか、というのもこの映画では大きなテーマになっていました。
ドキュメンタリー映画なのでストーリーがあるわけではないんですけど、やはり生きざまとか、美しいけど厳しい世界というのが描かれているいい映画でした。
映画の中にはチラっと日本人の女性の方も出てくるんですけど、インタビューなどはなかったです。
どういう方なのか気になりました。
バレエの世界って最近凄く興味があります。
最近観たドラマ「フレッシュ・アンド・ボーン」(感想はこちら)もバレエの世界を描いたドラマでしたしね。
気になった方は是非ご覧になってくだっさい。
ちなにみ、この映画の冒頭は日本公演の模様から始まります。
予告編
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