アート「われらの時代:ポスト工業化社会の美術 in 金沢21世紀美術館」 | 渋谷宙希のブログ

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2015年8月12日


現在、金沢の21世紀美術館で開催中の展覧会「われらの時代:ポスト工業化社会の美術」に行って来ました。



この展覧会は主に2000年行こうに活躍する10人の現代芸術家の作品を展示しているグループ展で、現代アートの展覧会としてはかなり大規模な展覧会になっています。


実は、今回の展覧会に参加しているスプツニ子!さんの作品の展示をお手伝いした経緯があったので、どうしても開催中に金沢に行きたいと思っていたんです。


お手伝いの詳しい内容はこちら


朝の7時に友人3人と待ち合わせをして、車で金沢に向かう。


11時過ぎに21世紀美術館に到着して、早速中に入ったんですが、お盆休み中ということもあって凄い人でした。


チケットを買うのに凄く並びました。


現在、21世紀美術館では「われらの時代:ポスト工業化社会の美術」と同時に「コレクション展1 あなたが物語と出会う場所」という展示もしていて、こちらもなかなか楽しそうな展覧会になっている感じでした。


まずは、お目当ての「われらの時代:ポスト工業化社会の美術」から鑑賞。


参加している作家は以下の10名(組)。

大久保あかり
金氏徹平
宇川直宏
小金沢健人
泉太郎
三瀬夏之介
束芋
スプツニ子!
八木良太
アルマ望遠鏡プロジェクト





最初に見たのが大久保あかりの作品「争点のオブジェクト」というインスタレーション。



架空の物語に従って、写真などの作品を展示されて作品で、物語を記したテキストがあり、その物語を読みつつ作品を鑑賞する、といった内容でこれはなかなかシュールでした。


物語と展示されているものを組み合わせていく作業が鑑賞している側に求められるので、見るのに結構時間がかかります。


そして、全てを理解するのにはかなり作品の世界に入り込まないといけない感じでした。


テーマになっているのが、賃貸物件から出ていく祭に現状回復を求める大家と、入居者のトラブルが訴訟に発展するというもので、人間関係や、個人の価値観の違いなどを考えるような作品だなぁって思いました。




続いては以前から色々な場所で作品を鑑賞している金氏徹平の作品。



現実とイメージを融合させていくそうな作品でした。


イメージとして意味が出てくるものと、単純に物質としての意味しか持たないものが比較されていて面白い。



イラストの描かれたパネルをこのように並べると、物質的に見えるし、「積み上がっている」といった意味を持ちますが、このパネルが地面に置いてあるだけだと、それはただの木の板にもなってしまう。


このようなイメージと現実の対比をして作品を構成しているようです。


既製品のフィギュアなどのパーツを組み合わせて別の意味を持たせたものや、逆に既製品を解体していって、意味をなくしてしまったものなどが展示されていて、面白い作品でした。


この人の作品は前から好きだったんですけど、今回の作品は特に良かった気がします。




小金沢健人の作品は映像インスタレーションで、展示室で大きく展示している作品と、展示室の外で展示している小さな作品で構成されています。


特に良かったのは、展示室の外で展示されている作品でした。


白紙のノートにカラフルなドットで蝶が飛び立つようなパラパラアニメを描いたものを、ノートを開くことでアニメーションになるという内容。


掌を開くと蝶が飛び立つようなイメージになっていて、単純に可愛いな、って思いました。





泉太郎の作品は木の着ぐるみのようなもの展示室内所狭しと並べてある作品。



木のコスプレをした300人いて、森のコスプレをしているそうです。



森の中をさまようようなイメージが面白かったです。




三瀬夏之介の作品「箱舟計画」は震災を経験した東北が巨大な箱舟になっている絵。



何をもって行って、何を置いていくのか。



というのを考えて描かれた作品だそうです。


こちらの作品は日本列島を解体したようなもので、和紙で作られているようです。



壁に写っている影も含めて作品になっているような感じがして見ごたえありました。




束芋の作品「TOZEN」は巨大な映像インスタレーションでした。


束芋の作品は前から凄く好きなんですけど、今回の展覧会の中でも最も印象深いものでした。



「TOZEN」というタイトルは「当然」という「あたりまえ」を意味する言葉と、「徒然」という「なにも起こらない」という2つの意味がミックスされた言葉だそうです。


「なにかが起こるかもしれない」と想像したり、あたりまえの状況を疑って想像することで、何かが見えてくるものがある。


というのが作品のテーマになっているそうです。


この映像作品を見ていると本当に


「いま何かが起きてるんじゃないか?」



って思い、映像の中で見えている部分と見えていない部分を頭の中で想像することで作品が完成するといった見方ができるんじゃないかと思いました。



束芋の作品はいつも見る側の想像力を刺激してくれるので、凄くおもしろいです。


また大阪辺りで大規模な展覧会して欲しいなぁ、って思います。




そして、スプツニ子!の作品「ウォーク☆マシン、セレナの一歩」です。


この人の作品は


「月にハイヒールの足跡をつけたい!」



という妄想から、実際にテクノロジーを駆使して月面に足跡を作るためのメカを制作しちゃう。っていう物語があります。


この作品の制作のお手伝いをさせてもらったんですけど、何をしたかと言えば再現された月面の制作を手伝いました。



いい感じに月面感が出てて良かったです。


この作品のメインを足跡です。


会場ではこの作品の映像作品が流れているんですが↓





この映像が作品だと思っている人が多かったようで、みんな必死に映像を見ていましたが、本当に見て欲しいのは再現された月面に付けた足跡なんですよね。


展示室内にいた学芸員のような方も映像メインで案内していて、ちょっと作家の意図とは違ってしまっている感があり少々残念でした。




デザインギャラリーで展示されていたアルマ望遠鏡プロジェクトの作品は南米チリの標高5000mの砂漠に建設された大規模な高性能電波望遠鏡「アルマ望遠鏡」が見える宇宙の姿を観測するというもの。


いままで、わからなかった宇宙の謎がこれからアルマ望遠鏡でどんどんわかってくるかもしれないというロマンがあります。


会場に置いてある冊子とスマートフォンのアプリを連動させると、動画が見れたり3DCGが見れたりする、ってのはおもしろいんですけど、家に帰ってやってみたら凄くショボくてちょっと残念でした。


こんな感じ↓



長期インスタレーションルームでは八木良太の作品が展示されていましたが、これはなかなか面白かったです。


合わせ鏡を映像で作り出したような作品で、しかも、その映像には時間差があるんです。


なので、カメラの前で自分がした動きが少し時間が経ってから、自分の動きを見る。


なんか不思議な感じでした。


この人の作品は


「日常のふとした瞬間に感じる違和感を増殖する」


といったテーマで作品を制作しているようで、まさにそんな感じでした。




「われらの時代:ポスト工業化社会の美術」を一通り見てから「コレクション展1 あなたが物語と出会う場所」を鑑賞。


こちらも素晴らしい展覧会でした。


作品が展示されている作家は以下の6名↓

できやよい
藤浩志
大巻伸嗣
小沢剛
中村錦平
イ・ブル



個人的に特に良かったのは藤浩志の作品。


大量のおもちゃを展示室内に幾何学的に並べているような作品で、単純に見ていて面白かったです。



1つ1つのおもちゃが


「あ、アラレちゃんに出てたキャラだ!」


とか


「ちびまるこちゃんだ!」


とか、わかるものもあれば、知らないものもあって見てて楽しかったです。


常設の展示も見ました。


有名なプールは、あまり天気が良くなかったのであまりプール感出てませんでしたね。


タレルの部屋はいい感じでしたが、直島でも見たとこだったんで、普通に休憩してしまいました。



最後に宇川直宏の作品が「プロジェクト工房」という場所で展示されていたので、そちらに行ってみました。


1000人のDJが同時に映像で映し出されていて、音も全部重ねてあるので、もうなにがなんだかわからない音になってました。


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



というノイズが部屋中響いていました。




壁一面に映し出される1000人のDJの映像が面白くて、友達とちょけて写真沢山撮りました。




謎の電脳ユニット結成です。


アーティスト写真みたいでおもしろい。


21世紀美術館の展覧会はやっぱおもしろいですね。


またおもしろそうな展示やってら来たいです。


帰る前に市場の中にあるお寿司屋さんで、寿司食って帰りました。


めっちゃ美味かった。









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