「狼の時刻」
★★★★☆
【公開】1966年
【製作国】スウェーデン
【上映時間】85分
【監督】イングマール・ベルイマン
【原題】VARGTIMMEN
ここ最近よく観ているイングマール・ベルイマン監督作品です。
これまた凄かったですよ。
この「狼の時刻」は1人の画家の精神が崩壊していく様を描いたような作品なんですけど、ほとんどのシーンが画家の観る幻覚というか妄想というか、夢と現実が交錯した映像が映画の後半はひたすら続くんです。
この幻想的なシーンがとにかく凄くかっこいい。
モノクロの映像なので、光と影でひたすら見せてくれる幻想的なシーンの数々を観るだけでもこの映画を観る価値はあります。
北海に浮かぶ小島から画家ユーハン・ボイルが突然姿を消す。
残されたユーハンの妻アルマと、ユーハンが残した日記を元に物語が語られていく。
ある日、ユーハンが絵を描きに行き不在の家に老婆がやってきてベッドの下の鞄に隠した日記の存在をアルマに明かす。
日記には不安や苦悩、そしてかつての恋人ヴェロニカへの想いが綴られていた。
2人は島の所有者であるめる県す男爵の城に招かれるが、そこで奇妙な人々と出会う。
その帰り道、アルマはユーハンの苦悩を分ち合いたいと話す。
すると、ユーハンは「狼の時刻」の話を始める。
「狼の時刻」は夜明けの数時間前で、子供が生まれるのも、病人が死ぬのもこの時刻だという。
この異界と繋がった不思議な時刻の話をしてから、ユーハンは海岸で出会った少年を殺害したことを告白する。
そして、ユーハンはヴェロニカに会うため再び城を訪れるが・・・・・
といった内容。
ユーハンが「狼の時刻」のことを語りだすのが、映画が開始してから40分ほど経過した頃なんですけど、ここで画面に
狼の時刻
というタイトルが入るというかっこいい演出があります。
そして、このタイトルが入ってからがもう幻想的なシーンのオンパレードです。
不思議な少年を殺害するシーンもどこまでが現実でどこまでが妄想なのかはっきりわからない不思議な映像なっています。
特に、個人的に凄かったのが少年を海に沈めるシーン。
沈んでいく少年の死体がなぜか凄く美しい。
現実感のない映像なんですが、現実的ではないことはなにも起きていなくて、ただ演出で不思議な感じを醸し出しているのが凄い。
そして、城を再び訪れてからは完全に幻想の世界に入っていきます。
城の住人たちの奇妙な行動や、城の不思議な作り、全てが夢のような世界です。
この後半の幻想的なシーンは映像も凄く美しく本当に映像だけでもこの映画は観る価値があります。
モノクロで美しく、幻想的な映像ってのは個人的に大好きだし、なんだったら自分もそんな映像をいつか作りたいなぁ、って思っているので、この映画は何度も観て研究したいと思いました。
気になった方はぜひご覧ください。
予告編
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