「仮面劇場」横溝正史
★★★★☆
「仮面劇場」
「猫と蝋人形」
「白蝋少年」
の3作を収めた本です。
横溝正史の小説は「八つ墓村」、「犬神家の一族」に続いて3冊目なんですけど、この「仮面劇場」とういう小説めちゃくちゃおもしろかったです。
「八つ墓村」が凄く好きで、「犬神家の一族」を読んでみたんですけど、「犬神」の方がいまいちあったので、しばらく横溝正史の作品から遠ざかっていたんですけど、実家に何冊も横溝正史の本があるってことが判明して、せっかくあるなら読んでみよう。と思い読んだのがこの本でした。
「仮面劇場」は1938年10月から11月にかけて「サンデー毎日」に連載されたものんで、後に「暗黒劇場」「旋風劇場」とタイトルを変え再び「仮面劇場」として復活したものだそう。
タイトルの変更は当時の当局がお達しがきたとかなんとかだったそうです。
なにが悪いのか今の時代ではよくわかりませんが、なんかダメだったんでしょうね。
さて、この小説なにが一体おもしろかったのかと言えばとにかく、登場人物や設定のおもしろさにあると思います。
冒頭、瀬戸内海でガラスの棺が漂流しているところから始まります。
なんと、そのガラスの棺の中には絶世の美少年が!!
小説の中ではこう表現されています。
それは何かしら、血の通った、現実にこの世の空気を呼吸している人間といいよりは、蝋でこさえた人形のように、妙に神秘的で、妙に物語めいて、まるで草双紙から抜け出してきたような美しさ、ぎりぎりと歯ぎしりが出るほどの、異様に身に迫ってくる、たぐいまれなその美貌。
なんだかよくわからんけど、とにかく凄く美しいってことはわかりました。
さらに、この美少年は目が見えず、耳も聞こえず、しゃべることもべきない三重苦だったのです!
この美少年を見つけたのが未亡人大徳寺綾子、そして、探偵の由利麟太郎。
大徳寺綾子が美少年虹之介を保護し、育てることになるが、綾子が想いを寄せている人物志賀恭三とその従姉妹甲野静馬、甲野由美が虹之介の過去を何か知っているようだった。
そして、虹之介を保護してからその周辺で異常な事件が次々と起こり・・・・・
といった内容で、探偵小説の王道な感じです。
しかし、特殊なのがとにかく虹之介という美少年。
そして、虹之介が漂流しているところを保護された時を同じくして姿が見えなくなった恭三の妹である琴江。
琴江もまた絶世の美少女!
美少年と美少女を巡る探偵活劇なのですよこの小説は。
冒頭のガラスの棺に美少年が眠ってるってところから始まるのがとにかく凄いインパクトです。
これから一体どんなことが起きるんだろう!?
って凄く期待してしまいます。
実際ラストは尻つぼみ感が凄いんですけど、しかし前半であれだけ盛り上げて楽しませてくれたらもうラストはどうでもいいかな、って思いましたよ。
ところで、この本結構古い本だと思うんですけど、表紙のデザインが怖すぎますね・・・
実家にあった他の横溝作品もこのシリーズだった気がするんですけど、おもしろかったので他の作品もぜひ読んでみたいと思います。
そして、美少年、美少女好きな方はぜひこの小説読んでみてください。
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