映画「ファニーとアレクサンドル」 | 渋谷宙希のブログ

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「ファニーとアレクサンドル」
★★★★☆

【公開】1982年
【製作国】スウェーデン・フランス・西ドイツ
【上映時間】311分
【監督】イングマール・ベルイマン
【原題】Fanny och Alexander





イングマール・ベルイマンの作品は基本的にハズれはまずないです。



個人的には「野いちご」(感想はこちら)なんかは人生のベスト10に入るくらい好きです!



そんな、ベルイマンの作品の中でも凄く気になっていたのがこの作品。


なんと上映時間が5時間11分もあるんです!!



最初から劇場用の3時間強のものと、テレビ用5時間の両方を念頭に制作されたそうで、日本ではなんと5時間バージョンが劇場で公開されたそうです。


これはオールナイト上映だったんでしょうかねぇ。


さすがにこの映画はなかなか観るのに躊躇してしまいましたが、いざ見始めると、5時間もあったの?ってくらい長くは感じなかったような気がします。



やっぱベルイマン作品スゲーって思いましたね。


物語はエークダール家という家族のを描いたもので、1907年のクリスマスから始まります。


エークダール家は劇場を営むブルジョワ一家。


クリスマスは一家が集まりパーティーをする。


ここで、家族の人間関係が描かれる。


その後、一家の長男オスカルが死に、残された妻のエミリーと幼い少年アレクサンデルと妹のファニーは、エミリーの再婚相手ヴェルゲルス主教の家に引っ越すことになる。


しかし、主教は邪悪なな心を持っている人物だった・・・・・





といった内容。


こんなので5時間もあるの?


って思うかもしれませんが、あるんですよー。


なんといっても、クリスマスの日を描いた第一部だけで2時間近くありましたからね。


重要なのが、この物語の中にはやたら死人が出てきます。


何と言っても、少年アレクサンデルが死神を見るところから物語が始まるのです。


そして、アレクサンドルの死んだ父オスカルも事あるごとに出てきます。


幽霊が普通に出てくる感じが、なんとなく村上春樹やガルシア・マルケスの小説を思い出してしまいました。


物語の根幹にあるのは、ベルイマンが常に描き続けている宗教的な主題です。


再婚相手の主教がもう悪魔のような奴でして、そんな主教に子供ながらに抵抗を試みるアレクサンデルが健気でかわいいんです。


そして、ラストはかなり凄いことになっていました。



ベルイマンの今までの映画の中ではそこまではっきりとは描かれていない部分も描かれていたような気がして凄くおもしろかったです。


少年アレクサンデルの目線から家族を描いているんですけど、他の家族もみんな個性的で凄くおもしろいんですよ。


こーゆー感じの家族を長く描き続ける感じはどことなく谷崎潤一郎の「細雪」なんかとも通じる部分もあって、とっても文学的な映画になっています。


さらに、映像も凄く良かったんですよねー。




特にラストのアレクサンデルが悪魔的なものと触れる部分が圧巻でした。


内容も映像も凄いし、衣装や美術なんかも凄く凄く良かったです。



ベルイマン監督の集大成的作品って感じでした。



気になったかたは是非観ていただきたい!長いけど!!


予告編






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