「パラダイス 神」
★★★☆☆
【公開】2014年
【製作国】オーストリア
【上映時間】113分
【監督】ウルリヒ・ザイドル
【原題】PARADIES: GLAUBE
ウルリヒ・ザイドル監督によるパラダイス3部作の1本です。
この監督の映画は「インポート、エクスポート」が好きで、その流れでこの「パラダイス3部作」も観ているんですが、少し前に「パラダイス 愛」を観ました。(感想はこちら)
3部作のうち2作目になる今回の「神」ですが、んー、ちょっと微妙でしたね。
無駄なことはしないで、淡々と信仰と人間関係を描いていく手法はなかなかおもしかったんですが、どーも内容がいまいちな感じがしました。
ウィーンでひとり暮らしをしているレントゲン技師をしている中年女性アンナ。
彼女は敬虔なカトリック教徒で、休暇中は旅行に行くこともなく、布教活動に明け暮れる。
イエスの像の前では、懺悔をし自らに鞭打ちの苦行を行うほど自分にも厳しい。
そんなある日、エジプト人でイスラム教徒の夫ビルが車いすで帰ってくる。
ビルが帰って来たことで、今まで平穏に送って来た神への忠誠を誓った敬虔な生活は少しづつ崩れていき・・・・・
といった内容。
この映画のほとんどは神に祈っているアンナと、アンナに罵声を浴びせてるビルで成り立っています。
これがひたすら繰り返されるんですよ。
信仰心の薄い日本人から見るとアンナの信仰心は凄く異常に見えます。
実際に映画の中で布教活動をしていても、かなり相手に嫌なことをたくさん言われているので、オーストリアでもここまで敬虔な信者というのはきっと珍しいんでしょう。
そのアンナに対して容赦ないのが夫のビル。
なんで結婚したの?ってくらい夫婦としての関係は完全に破たんしています。
しかし、信仰心の強いアンナは離婚をすることができません。
離婚をした女性に説教してましたからねアンナは。
最後の最後には、
まぁ、そうなるわな。
って感じで終わるんですけど、この映画は少しイングマール・ベルイマンンの「冬の光」(感想はこちら)などに通じる部分もあるんではないかなぁ、って感じました。
沈黙する神
と言うか。
それだけではなく、信仰心と夫婦といった問題を徹底的に余分な部分を省いて、見せている感じがして、それはそれで凄いんですけど、個人的にはちょっと受け入れがたかった部分があります。
3部作も残り1作となりました。近々見て観たいと思います。
予告編
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