現在、京都で開催中の「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2015」に行ってきました。
こちらは、日本や海外で活躍する重要な写真作家のコレクションを京都の歴史的な建造物で展示されるという国際的な写真祭です。
現代アートの芸術祭というのは様々な場所で開催されていますが、写真のみの芸術祭というのは珍しいですよね。
今回の写真祭のテーマは「TRIBE」ということで、「部族」がテーマになります。
様々な視点で切り取られた部族というテーマの写真作品を見ることができてなかなか面白かったです。
この写真祭もいくつかの場所で開催されており、京都の街を散策しながら写真を鑑賞できるという趣向です。
最初に行ったのが、祇園新橋の伝統的な建造物パスザバトン京都祇園店。
こちらではフォスコ・マライーニ「海女の島」という作品が展示されていました。
これは、人類学者で写真家のフォスコ・マライーニが能登半島の北方に位置する舳倉島と御厨島で海女の姿を撮影したものです。
次に行ったのが、ASPHODEL。
ここではオリバー・ジーバーの「イマジナリー・クラブ」という作品が展示されていました。
日本やドイツ、アメリカなどで撮影されたロックな若者のポートレイト写真がズラっと並んでいて、見ごたえありました。
かっこいい人もいれば、そうでもない人もいて面白かったです。
次はスフェラビル。
ここでは、ルイ・ジャムの「チェルノブイリ」を見ました。
多重露光や現像段階でのエフェクトなどで、何重にもレイヤーが重なったような写真が不思議な世界観を作っていましたが、この作品はかなり怖かったですね。
今でに収束しきれたいないチェルノブイリを写真で表現しているものでした。
次に向かったのが、健仁寺内にある両足院。
ここは普段は一般公開されていない禅院だそうで、今回は特別に見学できるということで、それも楽しみの1つでした。
ここでは、ロンロン&インリの「妻有物語」という作品が展示されていました。
これは、今回の写真祭の中でも一番好みの作品でしたね。
中国の写真芸術の先駆者でもあるロンロンと、日本人写真家のインリの共同制作による作品だそうです。
全ての写真が幻想的で、夢のような風景のような世界が展開されていてもう自分もこんな写真が撮りたい!って思えるものばかりでした。
作品の展示方法も凄くおもしろくて、インスタレーションとしても見ごたえありました。
メインの会場から庭を通って離れにある茶室にも作品が展示されていて、そこは少しだけ開いた扉から茶室内を覗くと、掛け軸に映像は映し出されていて滝が流れている。
その滝の音は超音波になっていて、茶室にある急須に反射させて音を反響させているとのことでした。
写真も素晴らしかったんですけど、見せ方も面白くてこの人たちの作品はぜひ他のものも観てみたいと思いました。
次は、村上重ビル地下へ。
ボードワン・ムアンダ「コンゴの紳士たち、サプールの美学」を鑑賞。
今、話題になっているそうですが全然知りませんでした。
60年代パリの紳士を手本にしたスタイルでアフリカの街をバックに撮影された写真をスライド形式で展示。
注目されているのはそのファッションだけではなく、言論の自由や非暴力などの思想が備わっていることがサプールの条件だそうです。
次は、花洛庵 野口家住宅へ。
ここも通常は非公開である場所で、今回特別に入れるということでお得感ありました。
こちらでは、ヨシダキミコ「私じゃないわたし」を鑑賞。
奇抜なファッションやメイクに身を包んだ作家自身のセルフポートレイトがかなりアーティスティックかっこよかたです。
海外でもかなり高い評価を受けている写真家さんのようで、この日は作家さんが在廊しておりご本人にお会いできてなんか嬉しかったです。
「私は何者か?」
「どれだけの私がいるのだろうか?」
とい問いかけをしながら制作された作品の数々はかなり圧巻でした。
こちらでは山谷佑介「Tsugi no yoru e」を鑑賞。
大阪のパンク少年やスケーターなどをスナップした作品。
これはですねぇ、まぁ普通でしたね。
日本人の作家が連続したんでどうしても比べてしまうんですけど、先ほどのヨシダキミコの作品に比べると印象が薄かったです。
次は誉田屋源兵衛 黒蔵へ。
ここではマルク・リブー「Alaska」を鑑賞。
これは、凄く良かったです。
写真として素晴らしい作品ばかりでした。
マルク・リブーはマグナム・フォト所属の写真家なので時代を切り取ったドキュメンタリー写真が多く、それがまたかっこいい。
これまたさっきの人と比べて申し訳ないですが、モノクロのスナップ写真でも各が違うって感じでした。
今回の展示ではアラスカで撮影された作品を中心になっていましたが、日本をテーマにした作品をまとめた写真集が置いてあり、それが凄く良かったです。
写真集欲しくなりました。
ギャラリー素形ではノ・スンテク「reallyGood, murder」を鑑賞。
これは、ダメでしたね。
なんか、テーマがあざといというか、嫌いなタイプの作品でした。
嶋臺 (しまだい)ギャラリーではフランシス・ウルフ「A Vision of Jazz: フランシス・ウルフとブルーノート・レコード」を鑑賞。
レコードジャケットってやっぱかっこいいな、って思いましたね。
ブルーノートのレコードは特にデザインに統一感があってどれもかっこいい。
自分的には凄くデザインの勉強になりました。
コム デ ギャルソン京都店ではロジャー・バレン「ロジャー・バレンの世界」を鑑賞。
これは、ダメでした。
生理的に嫌いなタイプの作品でしたね。
最後に京都市役所前広場でマルティン・グシンテ「フエゴ諸島諸先住民の魂 ―セルクナム族、ヤマナ族、カウェスカー族」を鑑賞。
宣教師でありながら文化人類学者として活躍したマルティン・グシンデが南米パタゴニア地方フエゴ諸島に長期滞在し撮影された先住民族の写真。
部族の儀式で身にまとう精霊などの衣装が印象的で、インパクトのある写真が多かったです。
かなり歩き回って疲れましたが、こんなに沢山の写真作家の作品をまとめて観れる機会というのもなかなかないと思うので良かったと思います。
5月10日まで開催なので間もなく終了してしまいますが、興味ある方は急いで行ってみてください。
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