「無伴奏ソナタ」オースン・スコット・カード
★★★☆☆
「エンダーのゲーム」(感想はこちら)のカードの短編集です。
「エンダーのゲーム」の短編版や、タイトルにもなっている「無伴奏ソナタ」など11話を収めた短編集。
「エンダーのゲーム」はやはり長編のほうが面白かったですね。
全体的にレイ・ブラッドベリの短編にもちょっと雰囲気の似た感じのSF作品集といった感じでした。
「エンダーのゲーム」は異星人からの攻撃を幾度も受けている人類が天才的な指揮官を育成すべく設けられた施設で、才能を開花させる少年エンダー。日々、シュミレーションでの戦闘で連戦連勝を重ねていた。
しかし、圧倒的に不利な状況でのゲームが続き、疑問を抱くようになる。
と、言った内容で。基本的なストーリーの流れは長編と同じです。
これがカードのデビュー作だそうですが、この短編をよくもあんな壮大で内容の深い長編に仕上げたものだ、と関心してしまいました。
他に面白かったのは、
「呼吸の問題」
ある日、妻と子供がまったく同じタイミングで呼吸していることに気づいた主人公。実はこの呼吸の一致にはある法則があるのを発見する。それは、人が死を迎えるときこの呼吸になるというものだった。
ある意味、死を予知できることになった主人公の行動や思いを描いたもので、まぁありがちなSFと言ってしまえばそれまでなんですが、普通に面白かったです。
「時蓋をとざせ」
もなかなか良かったです。
これはいわいるタイムマシンものなんですが、過去で死を体験し、未来に戻ってくるというおもしろいアイデアが盛り込まれていて、倫理観など、後の長編に繋がっていくカードの作風が現れている気がしました。
「磁器のサラマンダー」
はおとぎ話のような雰囲気を持った物語で、体の弱い少女を救うために現れた磁器のサラマンダーと少女の友情のようなものを描いた作品。
サラっと読めるんですが、凄く深みのある物語のようで、面白かったです。
そして、「無伴奏ソナタ」です。
管理社会で、作曲者になったクリスチャンは掟を破り他人の作った音楽を聴いてしまう。掟を破ったクリスチャンはもう音楽を作ることも演奏することも禁じられてしまう。
しかし、音楽を愛する青年は禁止された音楽を演奏してしまう・・・・・
ラストが凄くいいんですよ。感動的なラストが胸に残ります。
とても有名な短編集なので、気になった方はぜひ読んでみてください。
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