「ミルコのひかり」
★★★★☆
2006年公開のイタリア映画。
イタリア映画界では有名な音響技師であるミルコ・メンカッチの少年時代を描いた実話を元にした作品。
少年時代に事故で視力を失ったミルコが、全寮制の盲学校の生活の中で、音で物語を紡ぎだし、自らの光を探していく物語。
イタリア映画ならではの素朴だけど、心に迫る物語でした。
1970年のイタリア。
10歳の少年ミルコはある日、自宅にあった銃の暴発により視力を失う。
当時の法律により、一般の学校へは通えなくなったミルコは、両親の元を離れ全寮制の盲学校へと行く。
盲学校では厳格な校長の元で厳しい指導が行われていた。
学校でお世話をしているおばさんの娘と仲良くなったミルコは二人で学校を抜け出し映画館へ行く。
ミルコは映画の画面を見ることはできないが、音を聴いて楽しむことができた。
ある日、録音機を発見したミルコは、その録音機を使い様々な音を録音し、その音をつなぎ合わせて、一つの物語を作り上げる。
ミルコはその物語を少女に聴かせ、ついでに担任の教師にも聴かせる。
教師はミルコに素晴らしい才能があると感じたが、校長は人と違うことをするミルコを許そうとしなかった。
ミルコは録音機を取り上げられてしまうが、担任から自分専用の録音機をプレゼントしてもらい、クラスの友達も誘って新たな物語を作り上げるのだった。
と言った内容です。
ミルコが最初に作る音だけで構成された物語がとても素晴らしいんですよ。
雨が降ってきて、晴れて、花が咲いている。
そんな自然の描写を、シャワーの音や、口笛でハチの音を出したりして、作り上げて行くんです。
最後に作った物語はセリフがちゃんとあってラジオドラマにたいな感じなんですけど、個人的にはやはり最初の言葉のないものがよかったなぁ。って思います。
そして、生まれた時かた目が見えないクラスメイトに
「色ってどんなの?」
と聞かれて色について説明するシーンもとてもよかった。
「色ってどんなの?
「きれいだよ」
「好きな色は?」
「青がすき」
「どんな色?」
「自転車を飛ばした時に顔にあたる風の色だよ」
と、まぁこんな感じですよ。
ミルコは詩人ですねー。
眼の見えない人に色の説明をするのって難しいですよね。詩人でないとできない気がします。
とにかく、光を失っても希望を失ったわけではない、と前向きに創作活動をするミルコに凄く感動しました。
イタリア映画っておもしろいものが多いですよね。
この映画の音響はミルコ本人が担当しているとのことです。
気になった方はぜひご覧になってください。
予告編
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