「綴り字のシーズン」
★★★☆☆
2005年に公開されたアメリカ映画。
この映画、なんとも変わった映画でした。
11歳の少女イライザは学校のスペリングコンテストで優勝する。
イライザにスペリングの天才的な才能をあると感じた大学教授の父親はイライザに特別な訓練を開始する。
それと同時期にイライザの兄アーロンはヒンドゥ教にのめり込んでいき、母親も不思議な行動を取り始める。。。
と、いった内容。
ます、スペリング・コンテストってなに?
ってことなんですけど、単語のスペルを順番に言っていく。
スペルを間違えると脱落し、ひたすら間違えずにスペルを言い続け最終的に残った人の優勝。
という大会です。
主人公の少女イライザはこのスペリングに天才的な才能を発揮します。
イライザがスペルを考えているときは不思議なものが見えたり、聞こえたりします。
例えば、鳥が飛んできてそのスペルの順番に会場の中にあるアルファベットを指してくれたり、イライザの体に植物が生えてきて、その植物がアルファベットの形になったりする。
これはある種の超能力のように描かれている。
なんといっても知らない単語のスペルまでわかってしまうのだから。
そして、リチャード・ギア演じる父は大学で宗教学を教えているんですが、神秘主義に没頭している。
そして、言葉歴史や言葉には宇宙の神秘が詰まっているということを娘に説き、イライザには言葉を創造する能力がある。と確信する。
イライザも父親の教えを忠実に守り、地区予選をどんどん勝ち抜いていきいよいよ全国大会へと進む。
父親はとても優しくて、家族思いのよい父親なのだが、意識はせずに家族を支配しようとする傾向があり、それが原因で家族はじょじょにバラバラにあっていき、崩壊の危機を向かえる。
この物語は家族の崩壊と再生の物語なのだけれど、それよりなにより、言葉のもつ神秘性を深く追求していく過程がとにかくおもしろかった。
しかし、家族の物語としては少しわかりにくい部分が多々あり、なんでそーなんのよ!って思うシーンが多い。
しかし、アメリカの映画にしては説明セリフがほとんどなく、観客の想像力を刺激するシーンが多かったのがよかったのではないかと思います。
イライザを演じるフローラ・クロスの存在感も素晴らしかった。
「ミツバチのささやき」のアナ・トレントのような透き通った瞳がとってもきれい。
おそらく、母親にも昔なんらかの不思議な力があったのではかいかと思わせるシーンが多々あります。
そして、夫との関係や、自らの両親のことで色々と悩みを抱えている。というか、心の傷のようなものがあるようです。
兄を演じるのはなんと監督の息子さんらしいですね。
気持ちはわからないでもないです。
家族がテーマになってる映画ですが、それよりも言葉に詰まった神秘性というものがおもしろい。
しかし、その両方がもっとシンクロしてたら最高だったのに、と思わせる作品でした。
予告編
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Plastic-Mix 20140719
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