★★★★★
<ネタバレ含む>
以前から観たい観たいと思っていた映画をついに観ました。
観て約一週間経ちますが、はっきり言ってまだ心の整理がついていません。
それぐらい衝撃的な作品でした。
今も目を閉じると奥崎謙三氏の顔が浮かんできますし、夢に何度も登場しております。
企画は今村昌平、監督は原一男。
この映画は反政府主義者である奥崎謙三という1人の男を追ったドキュメンタリー映画です。
奥崎謙三は
1956年に不動産業者を刺殺し懲役10年。
1969年に天皇陛下にパチンコ玉を発射し懲役1年6ヵ月。
1976年にポルノ写真に天皇一家の顔写真をコラージュしたビラ約4000枚を銀座、渋谷、新宿のデパート屋上からばら撒いき懲役1年2ヵ月。
このような経歴の持ち主。
この映画では冒頭でこの辺りの経歴に触れている。
映画の本題は奥崎謙三がかつて所属していた部隊で、隊長による部下射殺事件があったことを知り、殺害された二名の遺族と共に、処刑に関与さらたとされる元隊員たちを訪ねて回り、真相の追究をする。
というもの。
映画の前半では、戦友の墓を参るシーンがあり、冒頭のシーンで過激な人物であると思って観ていたら、友情に熱い男であるのだなぁ、と思えるシーンとなっている。
戦死した戦友の母に対しても非常に優しい態度で接しているので、この辺りのシーンは胸が熱くなる。
部下射殺事件の調査でも、関係者を訪ねる場面は最初とても丁重な姿勢で穏やかな人物に見えるのですが、
この奥崎謙三という人は、自らが正義と信じたことに一直線で、その正義を実行するためには暴力を行使することも全く厭わないのです。
この映画の中でも2度ほど、暴力を行使するシーンがあり、とても衝撃的です。
なんといってもこれは作り話ではなく、事実を追ったドキュメンタリーなので、その中で暴力をふるうシーンが出てくること事態非常にショッキングでした。
奥崎謙三は警察に捕まることなど、なんとも思っていないようで、やったことに関しては素直に責任を取ろうとします。
この映画の中でもう一つショッキングだったのは、部下を射殺した元隊員たち証言の中から、
人肉を食った
という証言が数々出てきたこと。
ニューギニアでは究極に食料が不足していたそうで、生きるために食べたというから壮絶です。
この人肉を食べたことが、部下射殺事件とも関わりがあることが少しづつわかってくる。
射殺を命令した元上官を見つけた奥崎は最終的に、その男を射殺するため拳銃を持って自宅へ押しかけるが、たまたま対応に出た息子に発砲してしまう。
もちろん、このあたりは撮影はされたいなくて、言葉で出てくるのですが、ショックでした。
カメラの回ってる前でもこの元上官と対面するシーンがあるのですが、ここでは割と平穏な流れだっただけにこの結末には驚きました。
奥崎という人はある意味では純粋な人なんだろうと思いました。
行動には責任を持って、自らの正義を貫く。
なかなかできることではありません。
しかし、この人の行動を支持することはできないです。
この映画を観ていまだに自分の中で、この映画をどう捉えたらいいのか判断ができていない理由はそこら辺にあるような気がします。
とにかく凄い映画であることは間違いありません。
観て損はありません。
間違いなく傑作であります。
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