読書「太陽の黄金の林檎」レイ・ブラッドベリ | 渋谷宙希のブログ

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「太陽の黄金の林檎」レイ・ブラッドベリ
★★★★☆



ブラッドベリの短編集。

SF作家というイメージが強かったブラッドベリだったけど、この短編集に入っているのはSFだけではなく、ヒューマンドラマみたいなのも結構あり、1冊の本の中で色々と楽しめておもしろかったです。

「霧笛」は灯台に恋した怪獣のお話。

「決して帰らぬ者の帰りをいつも待っているということ。愛されている以上にいつも何かを愛するということ。そしてしばらく経つとその愛する相手をほろぼしたくなる。ほろぼしてしまえば、自分が二度と傷つかなくてすむからな」

それが

「人生というものだ」


灯台で働く男はそう言う。

灯台に恋をした巨大な怪獣の孤独と、それを眺める人間の心。

とてもよいお話でした。


「荒野」というお話は、火星に移住することになった女性が地球を離れて暮らすことに少しブルーになっている。

そこへ火星に先に移住している恋人からの電話。

よく聞き取れないが男の声はただ一つの言葉を語った。

「・・・・・愛・・・・・」

そして、火星へと旅立つ。


「人殺し」は電化製品を破壊した男が”人殺しだ”と自称して精神病院に入れられるお話。

男はいう

「これはちょっとした1人革命ですよ。いわいる便利から人類を救済するための革命です」


我々の生活は便利を手に入れて豊かになったのか?それとも・・・・・?

色々と考えさせられるお話でした。


「雷のような音」
はタイムトラベルもの。

過去でたった一匹の蝶を殺してしまったことによって未来の歴史がガラっと変わってしまうというSF的な物語。

バラフライ・エフェクトって映画を思い出した。


「山のあなたに」は山奥で1人で暮らす中年女性の元へ甥っこが遊びにきて、手紙をたくさん出すというお話。

手紙をたくさん書いて、たくさん出すことで、この女性の元にたくさんの手紙が届くようになる。

女性は毎日自分に届く手紙に新鮮な喜びを感じる。

こういう生活もいいなぁ。って単純に思います。

いつでもメールやSNSで繋がってる現代だけど、たまには手紙を書こうかな、と思うのです。


「ごみ屋」はごみ収集をする男は仕事を自分なりに気に入っていたにも関わらずある日突然仕事を辞めてしまう。

辞めた理由は

もしも、この町に原爆が落ちたらゴミ・トラックは、死体を集めに行く


という市長からの命令だった。

「死体をトラックに積むときは、縦に置きゃいいのか、横に置きゃいいのか。頭を右にするのか。足を右にするのか。男と女は一緒にしていいのか。死体をどんどん重ねちゃっていいのか。おれにはさっぱり分からない」

そう言って、男は仕事を辞めるのです。

同じ状況なら私も仕事を辞めるでしょう。

理由はハッキリはわからないけど、

なんかイヤ

です。


SFらしい宇宙ものやタイムトラベルものあり、人間の本質を問いただすような深い物語あり、読み応えのある短編集でした。


























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