2014年3月 読書まとめ | 渋谷宙希のブログ

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音楽、映画、写真、本。趣味のブログです。

今日から4月か!

消費税が5%から8%になってしまったのか!

先月読んだ本の感想とかそーゆーのをつらつらと並べていきます。



「リヴァイアサン (新潮文庫)」ポール・オースター
★★★★★

1人の男が爆死する。その男が自分の親友であることに気づく語り手がその男サックスの人生を語る物語。 オースターは人生を描くのが本当上手い。精密な描写と物語に力がありぐいぐい読める。登場する人物もみな独特の個性があり魅力的で、全体的に物語もまとまっていてとても面白かった。





「ダーク・タワー〈5〉カーラの狼〈中〉 (新潮文庫)」スティーヴン・キング
★★★★☆

「ダークタワー」第五部通算10冊目カーラの狼(中巻)です。 正直言って上巻はかなりスピード感があって面白く読みやすかったけど、この巻なキャラハン神父の長い長い回想エピソードがちょっとツラかった。あんなに長々とやる意味あったのかなー?って思うが、下巻は今からとても楽しみ。狼たちをガンスリンガーがどのように撃退するのか見もの。





「ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF )」スタニスワフ・レム
★★★★★

タルコフスキーの「惑星ソラリス」の原作ということで読んでみた。凄く面白くて一気に読んでしまった。 ソラリスという星に広がる広大な海は一つの生命体であり人類にとっては初の地球外生命体との接触。いわいるファーストコンタクトもののSFというのはよくあるが、このソラリスは人類からすれば全くの未知。人類の理解ははるかに超える存在として登場する。この小説が様々なSF小説の中でも異彩をはなっているのはその未知っぷりがずば抜けているからではないかと思う。 さらに、ソラリスに降り立った主人公の前に現れるのは死に別れた妻。人間の無意識に触れることができるソラリスが作り出した存在。この無意識との対話がとても哲学的でただのSF小説でない感じがしてとても楽しめた。傑作です。





「夜会服 (角川文庫)」三島由紀夫
★★★★☆

三島由紀夫の小説といえば文学性の高いものが多いけど、この小説はエンターテイメント性の高い娯楽小説です。 基本的には嫁と姑の問題を面白おかしく描いている。しかし、三島由紀夫らしい純粋な人物造形がとても魅力的であり、文章の端々に美しい響きが散りばめられている。 ヒロインの絢子が俊雄から激しい接吻をうけるシーンでは
「世界か万華鏡のように色硝子の破片の組み合わせを刻々と変えてゆくのを見るような、ぼんやりした気分にひたっていた」
といった具合。 三島由紀夫の小説は基本的にはハズレなしだと思う。





「ギリシア神話 (ワイド版岩波文庫)」アポロドーロス 
★★★☆☆

とにかく神様がポコポコ産まれて、数が多過ぎて名前読むだけでも大変。最初は、ちょっと古事記とか日本神話に似たとこもあるのかなー、なんて思ってたけど、ギリシャ神話の神々はとにかく欲深くて、人間以上に人間的なところがあります。 誰が誰を殺したとか、誰と誰の間に誰が産まれたとか、基本的にはそんな感じのお話。スペクタクルもあるんだけど、かなりあっさり描かれていて盛り上がることはない。でも、モンスターの名前とかでよく聞くような怪物みたいなのが沢山登場したり、神々の名前もどっかで聴いたことあるようなものが多くてさすがやと思った。 しかし、ゼウスって神様は本当に酷いやつでしたわ。女を見れば見境なしに手を付けるんだもの。しかも、手段は選ばない。 あと、時々神様同士で相撲とってるんだけど、これって原文ではどーなってるのか気になる。





「武器よさらば(上) (光文社古典新訳文庫)」アーネスト・ヘミングウェイ 
★★★★☆

戦争中、前線で出会った看護婦の女性と恋に落ちる。 戦争のばかばかしさを語るシーンはなかなか考えさせられる。そして、若い二人の恋は可愛らしくてなんとも微笑ましい。女の子が語る二人の関係がとってもロマンチックでときめきます。 負傷した主人公が治療し、前線に復帰するところで上巻は終わってます。下巻の展開がとても気になる。





「武器よさらば(下) (光文社古典新訳文庫)」アーネスト・ヘミングウェイ 
★★★★★

ヘミングウェイの文章は無駄がなくてとても読みやすかった。 戦争に嫌気がさして戦場から逃亡。ボートでスイスへ辿り着いた2人。とても幸せそうで、このまま幸せになってほしいと願わずにはいられない。
彼女が出産する場面で、主人公が「しかし死んだらどうする?」と、何度も自問自答をしている場面がとても心に残った。出産とは現在でも危険を伴うもの、赤ちゃんもお母さんも無事に終われば本当に幸せなことなのだろうな。出産を待つ主人公の不安はとても理解できる。
子供をつくるのら2人の共同作業だけど、お腹で育てて産むのは女性のみに任されてしまう。その場面で男はなんの役にも立たない。2人でつくった子供なのに、肝心の出産では全てを女性に委ねなければならない歯がゆさや不安や後ろめたさがとても伝わってきた。 さすがに素晴らしい作品でした。








<BEST BOOK>
「ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF )」スタニスワフ・レム

「武器よさらば」と迷ったんだけど、これは最初から最後まですんごいおもしろかったし、SFでlこんなにおもしろいのは久しぶりだったので感動しちゃいました。これを読んで改めてタルコフスキーの映画を観ると色々と理解が深まりますよ。オススメ!

















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