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番外編/僕の夏休み【冬の散歩】

とにかく二日目はヒロくんと呑んだ。

このまま悲しい気持ちになって家に帰るのはあまりにも悲しすぎるだろって(笑)

その日そこのお店でお客さんの誕生日partyをやっていたんだけど、

その人たちが近くのカラオケにいたらしく

そこにPANCHさんと三人で途中参加したんだ。


超面白くて大爆笑で呑みまくって煙草吸って

夜遊びしてる学生みたいな気持ちになって、

普段いない場所にいる自分が新鮮で楽しくて

人に囲まれた時の自分を思い出した。


やっぱたまにはいいねこういうの!



周りからはカップルでしょって当たり前に言われるのもなんか面白くて好き!

兄弟や叔父とカップルって言われるとなんか嬉しくなっちゃう★

「小さい頃から大親友でありカップルでもある」そんな感覚が家族な気がするから。


帰りは代行を待ちながら空を見上げてベンチで二人煙草を吹かしながら

色んな話をしたよ。


月や星を見ながら寒い空気に包まれて話をするのが本当に好き。

色んな気持ちを共感できるちょっと新しい自分になれる

そんなキッカケの瞬間を一緒に過ごせたのが最高に嬉しかったよ。

後半/僕の夏休み【冬の散歩】

まさかこんな日がくるとは思わなかった。

色んな衝撃的なことがありすぎて二人で驚いたよ。



事のキッカケは共通の知り合いができたこと。

週末ヒロくんがデートすることに決まった女の子があたしの知り合いだったんだ。

そこで「まじで?!!?」ってなってとりあえず話がしたくなったから二人で

金曜の夜はご飯を食べに行ったの。


そこはヒロくんの友達のDJの人がやってるお店なんだけど

話のキッカケが女の子関係だったのもあって恋愛話をしてたんだ。

その日は色んな毒話をしてゆる~いレゲエ(洋楽)を聞きながら

なんか人生ってさーって感じだったの。


普段は禁煙しているあたしもこの日はヒロくんの煙草をもらって、

煙草をふかしながら話すことだけで大親友のようなそんな感覚だった。


まるでスタンドバイミーのような世界観。

そんな気持ちで吸える煙草が本当に好き。

最高の友達になれるアイテムっていうのかな。

一人の夜、月を見ながら吸うのも好きだけど色んな話をしながら吸う煙草や

キレイな景色に溶け込みながら吸う煙草は本当に最高。

そういう時だけ特別に吸うの。

だってその世界に浸れるあの素敵な気持ちを知っていながら我慢する程、

一切吸わない主義になる必要性があたしにはまだ分からないから。




次の日、反省会をしようって連絡がきて夜遊ぶことになった。

前日にお店の人たちに明日もきます的なノリの話をしていたのもあって、

そこで反省会をしてたんだけど最初は笑い話だった。


それがDJのPANCH君(店長)の意見を聞いた瞬間、

今まで気付いていたような、でもなあなあにしていたような

弱いところっていうのか真剣に考えるのを避けていたところなような


とにかく色っぽい最高の男や女には程遠いような、

そんな自分をあたし達は感じて本気の反省会になったんだ。



「自分が好きな人」以外にもあたしは誠実だったんだろうか。

人への気持ちを真っ直ぐ伝えることにいつしか怖さを持っていたんじゃないのか。

なんの話かっていうとね。これはダーリンには関係ない話。

例えば自分の友達や自分を好きになってくれた人のこと。



真っ直ぐな気持ちを伝えて傷つける事が怖くなってたんだ。

誰かが本当に間違った事をしていても(あたしからみて)

あたしは止めない自分になっていた。


誰かを止める事はできないと思ったし

その瞬間だけかもしれないって思ってたから。

さらにその人の人生でもあるから。


ただその、「その人の人生でもあるんだから」のこの一言に、

どちらかというと諦めの念が強くなっていたな。


人の気持ちを動かすことってそうできない事だし、

そんな大それた事をしようとは思っていない。

ただ、「あたしはこう思うよ」っていうのを

その時はお互い悲しい気持ちになったにしても

ぶつけられる強さも持っていなきゃなって思った。


いつしか全てがいいよになってうわべだけの関係になるところだった。

もっとリアルな仲でいられたらやっぱり嬉しいな、そう思えたの。


自分の事を好きだって言ってくれる人。

こういう人にもあたしは誠実さにかけるところがあって、

自分が好きじゃない場合真っ直ぐ伝える事が出来なかった。

尊重してありがとう。って感じになれなくて

しっぽまいて逃げちゃうの。


だって顔見て正面きってあたしは無理ですって言える程の人間になれなかったんだもん。

傷つけたくないという名目の傷つきたくない


まだまだ糞ガキなんだー。



でもこの話を聞いてそんな自分になっちゃう一番の理由について

すんなり考える事ができてヒロくんと反省点までは一緒じゃないにしても

もっともっと素敵な人間になりたいっていう感覚を一緒に感じられて

青春時代を一緒に過ごす友達のようなそんな気持ちになれて嬉しかった。



そんなとこまで似てるなんてやっぱり血は争えないみたいだね。

前半/僕の夏休み【冬の散歩】

金曜の夜から日曜の夜まで僕の夏休みのような濃い日が続いたよ。

充分冬だから寒いんだけどすごく素敵な日を過ごせたの。




金曜日はばあばの誕生日プレゼントを叔父と一緒に渡しに行った。

叔父(ママの弟)は今29歳なんだ。

このお話には叔父が関係しているから少し紹介するね。


叔父のあだ名はヒロくん。

一緒に遊ぶようになったのは引っ越して家が近くなってから。

二年前から二人でご飯食べに行ったり、

ばあばとヒロくんと一緒に出かけたりするようになったんだ。

電話もするよ。



7歳上だから20歳になるまでは家も特に近いわけじゃなかったのもあって

遠い存在だったんだ。

年に数回会う程度で家族の食事会、冠婚葬祭、

ちょっとした時に会う程度だったんだけどあたしはすごく憧れてた。



やっぱり血がつながってるだけあって旅行したい場所や、

好きなアーティスト、しゃべり方、

さらに歳も言う程離れているわけじゃないし独身だから

考え方も似ている。



ヒロくんの事を知れば知るほど気の合う存在なんだと思うようになったの。


まあ心からの友達のような叔父なんだけどね。

金・土の夜に一緒に遊んでたんだけどこの二日間は

大きくあたし達自身を振り返るキッカケになった不思議な夜だったんだ。

モヤモヤ

考えているというのは、モヤモヤしている状態の事ではない。
構想をくんでいるときの事を言う。




これ、前に会社にきていた派遣の人が教えてくれた。
論理的思考の人で話をしていると窮屈に感じる事も沢山あったけど、
色んな話をした人だったんだ。
最初は自分の周りにいないタイプだから珍しく思えて、
色んな話が為になるなって感じて楽しかったんだけど、
本当に訳の分からない単語が沢山出る話を永遠とされるのが
もの凄く嫌になってゆくゆくストレスにもなった相手でもある(笑)



それは単純に専門用語使いすぎなところと、
一回り以上年上の男の人だったんだけど彼特有の話をする時の見方に
いやらしさを感じたから。
このいやらしさは人としてのいやらしさね。
なんか下品なとこも持ってて細かい性格だったんだ。



あたしは本を読むのが好きなんだけどその人は、
本を読む人は自分が嫌いな人種が比較的多いとよく言ったの。



彼の言いぶんは、



「本を読み出したばっかりの単純な奴は、
まるで宗教のように著者の思想を受け継いで一心にその思想に共感する。
そして比較的当たり前の事を偉そうに語る奴が多い。
たいてい内容を聞いていると普通に成長していれば気づくような事なのに。
そして著者でさえも伝えたい事を伝えきれていないだろうに、

そういう読者は内容に一切疑問を持たない。
鵜呑みにする奴が多くて馬鹿らしい。」





なるほど。

彼の語りたい人物像とあたしは読んでいる本の系統が違う。
ちなみにあたしもビジネス本とか論理系の本は読まないんだ。
そして心理を多く語る本も基本読まない。ただ、名言集は好き。
(美学を語る内容の本も好き。あくまでその人の美学だから。)
基本は、太宰治や夏目漱石、獄本野ばら、
美輪明宏(ソウル的な内容じゃなくて美しさについての思想本)中原淳一が好き。



熱い、生きて行くには~とか失敗を繰り返さない為には~的なのは苦手かな。
確かにそういうものに感化されるのが必要な時期もあると思うし、
前向きに頑張りたくてその気持ちからガツガツ読むのもいいと思う。
だけど別にいいじゃんね。
失敗したり頑張りたい時って自分の気持ちも充分ともなってるじゃん。
それにそういう本は派遣の人の言うように鵜呑みにする人が多くなりやすい。



本は分かったわ!読んで刺激受けたのは分かったわ!
あんた自身の意見が聞きたい!そうなるもん。
別にかっこいい事や正論だけが答えじゃないでしょ。
ガチガチに固められた、背景を感じない理想論は聞いていて暑苦しい。
あなたがどうしてそれを思うのかをきちんと感じる事ができれば、
芯の通った素晴らしい考えの人だってなれるんだけどね。
結局心の底からの意見じゃない限り聞いている方には響かない。
誰かの言った言葉や相手の言葉をオウム返ししても薄い人間性が際立つだけ。



世間から悪と言われようがあたしはこう思う!
そん位の主張さえハッキリ言えれば、その人の人生背景は気にならんよ。
そこがすごく大事なんだ。
あたしはあなたと話をしている。その実感を持たせてほしい。





ちなみにまだ本の話が続いてしまうけど、
あたしが本を読むのは大抵朝なんだ。
朝、中原淳一さんの美しく生きる言葉を読む時、
太宰治の斜陽の作品の世界観に触れる時、
すっごく気持ち良くて心の中に朝日が差し込むような気持ちになれる。



基本小説はその世界の美しさを感じながら読む作品。
美しさについて説いているような本は心の中のあたしとの約束をするような心持ち。



ああ、美しくありたいと切に願えるの。
日本の渋き古きよき美学とかやっぱりすごく好きだな。



もちろんあたしがこういう心意気で本を読んでいる事を彼に伝えたら分かってくれたよ。
そんな気持ちで朝本を読めるのはいい事だねって言ってくれたのが嬉しかった。


本については、どんな本にしろ自分の今求めている本を朝読むことで

気持ちが前向きになれたり、素敵な気持ちになれるよ。


夜もいいけど朝ゆっくり読むのもいいよ。




話は「考えているというのは、モヤモヤしている状態のことではない
構想をくんでいるときの事を言う」に戻るんだけど、
これは正直おこちゃまなあたしには難題であり目から鱗な話だったんだ。



絵、自分自身、仕事、どんな悩みの時にも言える事!
あたしはものすごい感情的!
「考えているじゃん!」って焦りが溢れた時の言葉は

「モヤモヤしているじゃん!」
なんだよね。

思想の構想くんでる状態の事を

「考えている」って定義だと「考えている」って相当難しい!

そもそもあたしからすると「予定を検討している」=「彼の考えている」
だと思うのね。確かにそうじゃなきゃなーって思うんだ。



難題すぎてあたしもなんて言ったらいいか分かんないんだけどさ、
ようは色んな解決案を書き出してみて検討してみる事を繰り返したり、
どこがどうだから悩むのかを見つけたりする作業が必要なんだとさ。



そうそう、分かる言いたい事は分かる。
モヤモヤしてても結局イライラモヤモヤ~なだけで終わりには泣くだけなんだ。
あたし今どうしたいの?どうしなきゃいけないの?
ちゃんと冷静にまとめる事が次なる一歩への道。


可愛くなりたいや、素敵な絵を描けるようになりたい

色っぽくなりたいとか、仕事に自信持ちたい


色んな事で悩んだ時、

モヤモヤ~以外にも気持ち持っていけるようになりたいな。

作品からのイナズマ


毎度お馴染みのシルピーの話になんだけど、

この撮影の時の二人がすごく好きで衝動にかられて絵を描いた。





Plastic cherry




Plastic cherry




Plastic cherry



Plastic cherry







一枚目はスキャナで取り込んだんだけど、

シェリーの水色部分の髪の毛の色が飛んじゃう:ω;

二枚目は写メで撮ったんだけど
やっぱ一枚目のほうがキレイかなあ。

加工技術を持ち合わせていない自分が残念すぎる。


そして最近絵を放棄したい気持ちからやっとやる気が出たのに、

進歩が見られない自分にヤレヤレ(笑)

あの鬱期をいい方向に持っていきたかったな。

(そんな重い話じゃないよ(笑)でも単純に自分に腹立った)



軽い気持ちで、この間買った自分用のスケッチブックに描いたから

今までと色鉛筆の付き方も違って新鮮だったな。

ただそのせいで背景も描けず絵に動きがない感じなのが残念。



そして今後それを自分用ノートにするのか、絵用にするのかで悩む。

ちなみにこのスケッチブックがこの間言ったやつ。



Plastic cherry




反省点はいっぱいあるけど、

この人たちの写真はインスピレーションと衝撃を与えてくれるから好き。

彼女達を描きたくなる気持ちがすごくよく分かる。