後半/僕の夏休み【冬の散歩】 | Plastic cherry

後半/僕の夏休み【冬の散歩】

まさかこんな日がくるとは思わなかった。

色んな衝撃的なことがありすぎて二人で驚いたよ。



事のキッカケは共通の知り合いができたこと。

週末ヒロくんがデートすることに決まった女の子があたしの知り合いだったんだ。

そこで「まじで?!!?」ってなってとりあえず話がしたくなったから二人で

金曜の夜はご飯を食べに行ったの。


そこはヒロくんの友達のDJの人がやってるお店なんだけど

話のキッカケが女の子関係だったのもあって恋愛話をしてたんだ。

その日は色んな毒話をしてゆる~いレゲエ(洋楽)を聞きながら

なんか人生ってさーって感じだったの。


普段は禁煙しているあたしもこの日はヒロくんの煙草をもらって、

煙草をふかしながら話すことだけで大親友のようなそんな感覚だった。


まるでスタンドバイミーのような世界観。

そんな気持ちで吸える煙草が本当に好き。

最高の友達になれるアイテムっていうのかな。

一人の夜、月を見ながら吸うのも好きだけど色んな話をしながら吸う煙草や

キレイな景色に溶け込みながら吸う煙草は本当に最高。

そういう時だけ特別に吸うの。

だってその世界に浸れるあの素敵な気持ちを知っていながら我慢する程、

一切吸わない主義になる必要性があたしにはまだ分からないから。




次の日、反省会をしようって連絡がきて夜遊ぶことになった。

前日にお店の人たちに明日もきます的なノリの話をしていたのもあって、

そこで反省会をしてたんだけど最初は笑い話だった。


それがDJのPANCH君(店長)の意見を聞いた瞬間、

今まで気付いていたような、でもなあなあにしていたような

弱いところっていうのか真剣に考えるのを避けていたところなような


とにかく色っぽい最高の男や女には程遠いような、

そんな自分をあたし達は感じて本気の反省会になったんだ。



「自分が好きな人」以外にもあたしは誠実だったんだろうか。

人への気持ちを真っ直ぐ伝えることにいつしか怖さを持っていたんじゃないのか。

なんの話かっていうとね。これはダーリンには関係ない話。

例えば自分の友達や自分を好きになってくれた人のこと。



真っ直ぐな気持ちを伝えて傷つける事が怖くなってたんだ。

誰かが本当に間違った事をしていても(あたしからみて)

あたしは止めない自分になっていた。


誰かを止める事はできないと思ったし

その瞬間だけかもしれないって思ってたから。

さらにその人の人生でもあるから。


ただその、「その人の人生でもあるんだから」のこの一言に、

どちらかというと諦めの念が強くなっていたな。


人の気持ちを動かすことってそうできない事だし、

そんな大それた事をしようとは思っていない。

ただ、「あたしはこう思うよ」っていうのを

その時はお互い悲しい気持ちになったにしても

ぶつけられる強さも持っていなきゃなって思った。


いつしか全てがいいよになってうわべだけの関係になるところだった。

もっとリアルな仲でいられたらやっぱり嬉しいな、そう思えたの。


自分の事を好きだって言ってくれる人。

こういう人にもあたしは誠実さにかけるところがあって、

自分が好きじゃない場合真っ直ぐ伝える事が出来なかった。

尊重してありがとう。って感じになれなくて

しっぽまいて逃げちゃうの。


だって顔見て正面きってあたしは無理ですって言える程の人間になれなかったんだもん。

傷つけたくないという名目の傷つきたくない


まだまだ糞ガキなんだー。



でもこの話を聞いてそんな自分になっちゃう一番の理由について

すんなり考える事ができてヒロくんと反省点までは一緒じゃないにしても

もっともっと素敵な人間になりたいっていう感覚を一緒に感じられて

青春時代を一緒に過ごす友達のようなそんな気持ちになれて嬉しかった。



そんなとこまで似てるなんてやっぱり血は争えないみたいだね。