誰でも得意分野と苦手分野を持っていると思う。

では、成功するためには、得意分野を伸ばしていくべきか、苦手分野をなくしていくべきか、どちらの選択が望ましいかについて考えていきたい。

この問いに、多くの人が、得意分野をもっと伸ばしていくことだと答えるのではないだろうか。

実際、専門家のお陰で世の中が豊かになり、またその専門性を活かして活躍している人などを目の当たりにすれば、当然のことと思う。

特に手っ取り早く稼ぐには、専門性を伸ばしていくことが効果的だろう。

しかし、人生百年時代。

この先、どんなことがあるかわからない。

必死で身に付けた専門性も、今後のA I化などによって、何の役にも立たなくなることも十分考えられる。

特に、専門性はA Iの最も得意とするところ。

そうなれば、何の取り柄もない凡人になってしまうかもしれない。

平均的な能力を身に付けた凡人ならまだマシで、過去に専門分野の勉強しかしてこなかったため、専門分野以外の能力が平均より劣っていたら、仕事が出来ないただの愚人に一気に転落してしまう。

これは大変なこと。

こんな最悪の事態を避けるためには、極力苦手なものを作らないこと。

どんな分野も平均以上の能力を備え、何にでも対応する力を身に付けることによって、潰しがきく人間になれる。

その後に、余力があれば、得意分野を磨いていくべきではないだろうか。

官僚や都道府県知事、企業で活躍している東大卒の人が多いのは、東大生が優秀であることは当たり前だが、あらゆる分野に漏れなく平均以上の能力を備えているからだ。

つまり何をやっても出来る。

これこそ信頼に値する優秀な人材だ。


近年、台風や大雨などの自然環境においても、想定外の事態が頻発している。

今後の人生においても、想定外の事態の発生を考慮すべき。

想定外の事態が発生しオロオロするのではなく、何が起こっても対応出来る能力、あらゆる事態に対応出来る能力を身に付けることこそ、長い人生を不安なく生きていく上で大切になるのではないだろうか。

そのためにも急がば回れで、学び直しを大切にし、不得意分野をなくしていきたいと思う。