厳しいです | 田島浩司と作品―表現する―

田島浩司と作品―表現する―

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こんばんは。

 

 

 

 

 

Harukaのお父さんと会って話してます。お父さんと私と2人です。今ちょっと忘れ物をして1回、アパートに戻ってきました。Harukaのお父さんもスタジオから連絡ということで今、お店でスマホで話してます。

 

 

Harukaの一族のかたたちから私の障害の理解を得られていません。

 

 

Harukaのお父さんが『田島くんは介助者の必要のない障害者なんだ』といくら説明してくださってもHarukaの一族の人たちからすれば障害者に変わりはないということです。

 

 

『どうしてHaruちゃんが障害者なんかと?』というところから動かないです。

 

 

一概に否定できないのはうちのジイさんとうちの兄貴も国民優生法の信奉者なのでこちらとしても胸を張ってHarukaの一族のかたたちに撃って出られないのが正直なところです。

 

 

本音を言うと現在の情けないうちのジイさんの現実でHarukaのお父さんと会って欲しくないです。Harukaのお父さん本人もジイさんと会う気は毛頭ないとおっしゃっています。それと今の田島くんの体の状態を考えると田島くんの契約を壊した田島くんのお母さんとも正直、会いたくないとおっしゃってます。今までもしんどかっただろうけど、これほどにキツいという表情を田島くんが表面に出したのは初めて見たと言ってました。田島くんのお母さんはボクと会うだけ会ってということだけどボクは田島くんのお母さんと一緒には闘えないと言ってます。本当に自分の子供を愛しているなら55万円を盗られたくらいのことで田島くんに汚い言葉をぶつけることなどないだろうにと言ってます。腹いせに子供に当たるというのはボクは理解したくないと言ってます。

 

 

Harukaの一族のかたたちも2ちゃんねるのネットのデマを信じてしまっていて『生活保護を受けてるんだろ?』というところから動きません。Harukaのお父さんが『田島くんが生活保護を受けてるというのはネットのデマなんだ』と言っても聞く耳もたないです。

 

 

Harukaの一族のかたたちが言うのはネットで悪く書かれること自体、問題を抱える人間だと主張されてます。確かに一理はあるとHarukaのお父さんが言ってくれてます。しかし2ちゃんねるを立ち上げたのは田島くんを殺そうとした殺人未遂犯が入念に手を加えた画策のものであり、これはネットの閉鎖空間と群集心理につけこんだ心理操作に過ぎないんだとHarukaのお父さんが言っても聞く耳もたないです。

 

 

今から7年前、Harukaが32歳の時に私とHarukaの間に新しい命が宿りました。結論から言えば事件に巻き込まれて殺されかけたことによって私の精神が極度の錯乱状態に陥っていたので新しい命を流しました。しかし新しい命が授かったことでHarukaのお母さんのHarukaを見る目が変わりました。これはもう説得しきれなかったボクの責任につきるとHarukaのお父さんが言ってます。

 

 

Harukaのお父さんが責任を感じてくださることはありがたいです。でもHarukaも私も事件に巻き込まれて動揺していたのが本当のところで相手を説き伏せられるほどの盤石の状態とは言えなかったです。

 

 

Harukaと私の味方ってHarukaのお父さんしかいないです。

 

 

Harukaのお父さんは本人同士の気持ちを1番、尊重しなくてはいけないとおっしゃってます。また田島くんが健常者と共生できる力を発揮している事実を尊重しなくてはいけないと言ってます。健常者と対等に渡るということは常識では考えられない努力をしていると言ってます。誰のためにそこまで頑張れるかと言えば自分のためというよりHaruのためだと言ってます。素晴らしいパートナーシップだとお父さんが言ってくれてます。私もちょっとホロっときました。

 

 

已然、厳しい状況です。

 

 

           田島 浩司