ゆうかいされたねこのサムソン | プラネタ旅日記

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児童書専門古本店プラネタ(無店舗)の管理人が細々~となにやら呟いております。大半は読書記録。時々頭の悪さと猫馬鹿具合を炸裂させてます。

グレアム オークリー, Graham Oakley, 真方 陽子
ゆうかいされたねこのサムソン

内容(「BOOK」データベースより)
牧師さんの妹に気にいられた教会ねこのサムソンはキャット・ショウに出場するはめになり、予想いじょうの賞金と賞品をかくとくします。ところが、その喜びもつかのま、サムソンはなにものかにゆうかいされてしまいました。



タイトルだけ見て借りたら、これは「ねこのサムソンシリーズ5」でした。
まぁ、続き物でなければ内容は分かるでしょう、と思い、読んでみました。
タイトルの通り、主人公は猫のサムソンですが……、活躍するのはネズミ達です。
どうやら、サムソンとネズミたちは仲良しらしい。
サムソンは「決してねずみをつかまえません」と言う誓いをたてているみたいです。


そんな訳で、夏の終わりのある日、庭でくつろいでいるサムソンの周りには「これでもか!」と思うほどネズミが沢山。
夏の終わりのお昼寝なんて、長閑で気持ち良さそうではありませんか……。
ところが、そこに1匹いるのが悲観論者のネズミ、ハンフリー。
夏が終わると言うことは、冬がやってくると言うことだ。住み着いている物置小屋が雨漏りすると、濡れねずみになって震えるわけだ……。
そんな時、牧師さんの妹がサムソンを気に入り、牧師館に連れ帰ってしまいます。
様子を見に行ったアーサーとハンフリーは、サムソンが大事にされているようなので安心したわけですが。
そこへ入ってきたのが、キャット・ショウの広告。
サムソンをキャット・ショウに出場させ、賞金を得れば雨漏りともさよならだ!
……と考えるアーサー。
ネズミに進言されてその気になってしまう牧師さんとその妹(笑)
ここから、ネズミ達の大活躍が始まります。


え、主人公はサムソンじゃないの!?
と思うくらい、サムソンは全く活躍しません。
キャット・ショウで活躍(?)するのはネズミ達。
一等賞を獲得したのはサムソンだけど、お陰で誘拐されてしまったサムソンを救出するために活躍するのもネズミ達。
猫に埋め尽くされた表紙とシリーズ名、タイトルでてっきり猫たちが大活躍するんだ!と思い込んでいた私には少々ガッカリ(涙)な作品でしたが、小さな体で奮闘するネズミ達が可愛いと言うか、面白いといえないこともありません。
読み終えてから改めて表紙を見てみると。
確かに猫に埋め尽くされてはいるけれど、下のほうで悪戯だったり愉快だったり馬鹿にしたような表情を浮かべて猫を挑発しているのは、紛れもなく、ネズミにネズミにネズミにネズミ……。
すっかりネズミにしてやられた感がなきにしもあらずですが……。
最終的に、箱猫サムソン(笑)は無事救出され、雨漏りは酷くなったものの、ネズミ達も暖かく冬を過ごせたので良しとしましょう……。


因みに「ねこのサムソンシリーズ」は8冊出版されているようです。


・さびしがりやのアーサーねずみ
・教会ねずみ、きき一発
・ねずみのレストラン大作戦
・協会ねずみ、宇宙飛行士になる
・ゆうかいされたねこのサムソン
・教会ねずみのクリスマス
・教会ねずみのヴァカンス旅行
・ねこのサムソン海外ロケに


……「ねこのサムソン」シリーズなのにタイトルに2回しか出てない……(涙)
やはり、ネズミが主役のようです。


グレアム オークリー, Graham Oakley, 真方 陽子
さびしがりやのアーサーねずみ
グレアム オークリー, Graham Oakley, 真方 忠道
教会ねずみ、ききいっぱつ
グレアム オークリー, Graham Oakley, 真方 陽子
ねずみのレストラン大作戦
グレアム オークリー, Graham Oakley, 真方 忠道
教会ねずみ、宇宙飛行士になる
グレアム オークリー, Graham Oakley, 真方 忠道
教会ねずみのクリスマス
グレアム オークリー, Graham Oakley, 真方 陽子
教会ねずみのヴァカンス旅行
グレアム オークリー, Graham Oakley, 真方 忠道
ねこのサムソン海外ロケに