- くどう なおこ
- くどうなおこ詩集○
今日、たまたま工藤直子さんの詩を目にしました。
「ちびへび」と「哲学のライオン」です。
元々、詩を読むのは好きです。
難しく考えて読むより、ぽけ~っと読んでも心に残るようなものが好きです。
可愛いのも好きだし、例えば、茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」みたいな、叱られたような気分になりつつ、反省してもっとしっかりしよう!って思えるような作品も好きです。
で、この「ちびへび」と「哲学のライオン」ですが、どちらかと言うと、「ちびへび」の方が好きです。
だって可愛いんだもの!
ぽかぽか暖かい春に、ウキウキした気分で出かけて、蛇であるが故に小鳥に逃げられ、蛇だけどチビなもんだからイタチに凄まれ、しょぼりして帰っちゃったちびへびが、「燃え残りの蚊取り線香のようにまるくなってねむった」……。
可哀想なんだけど、ちびだからまだ体の短いヘビが妙に可愛くて!
「燃え残りの蚊取り線香」だなんて、なんて素敵な表現!
ちびのへびって、確かにそんな感じなんでしょうね!
例えば猫でも、子猫の頃は人間の小指みたいな短い尻尾なんです。それが成長とともに、長くしなやかになるんです。
ちびへびも、貧相なへびなんでしょう(笑)
逃げられても凄まれても、やっぱりお外は暖かくて気持ちがいい。お散歩はしたいんだ。
一人でちょろちょろ出かけていく姿……。
想像したらやっぱり、微笑ましい。
そうやって一人でお散歩しながら、だんだん長くしなやかでつややかな大人のヘビになるんだよ♪
読むたびに可愛さのあまり苦笑してしまう、素敵な詩です。これって前にもどこかに書いたかも。
でもやっぱり、何度読んでも好きな作品は好きだし、素敵な作品は素敵!
詩を書くひとって面白いなぁ♪
- 茨木 のり子
- 自分の感受性くらい