- 菅野 雪虫
- 天山の巫女ソニン 1 金の燕
内容(「BOOK」データベースより)
生後まもなく、巫女に見こまれた天山につれていかれたソニンは、十二年間の修行の後、素質がないと里に帰される。家族との温かい生活に戻ったのもつかのま、今度は思いがけない役割をになってお城に召されるが…。三つの国を舞台に、運命に翻弄されつつも明るく誠実に生きる、落ちこぼれの巫女ソニンの物語、第一部。新しいファンタジーの誕生!講談社児童文学新人賞受賞。
「てんざんのみこそにん」→「あまやまのみこそにん」と読んでしまったおバカさんは私です(苦笑)
だって、「天山(あまやま)」って言う地名があるからーっ!(新居浜ではないですが)
「1」って数字が付いているとおり、続くみたいです。ちゃんと完結してはいるんですが、所々、複線なのかな?と思うところが。
難しい言葉や読みにくい漢字はなく、表紙のちょっと小難しそうな印象とは全然違って、なかなか読みやすかったです。
1時間くらいでのんびりいけました。
ストーリーは……。
どうなんでしょうか、なんだかちょっと物足りない気がしないでもないですが、続くことを考えれば、最初はこんな感じかな?とも思うし……。
ソニンが良い子ちゃんなので、これからどう変わっていくのは楽しみでもあり、ミンとの関係がどうなるのかも楽しみだし、王子との関係もどうなるんだか……と。
ああ、やっぱり物足りないのかも。
民に人気の王子様は沢山いるんだけど、「キャーッ格好いい!」って場面はなかったし。主人公は良い子で可愛いけど、「頑張れー!」と応援したくなるような場面もなかったし。
小野不由美さんの「十二国記シリーズ」をものすごーーーーーーっく簡単に、単純にしたような雰囲気なので、あの雰囲気がお好きな人は割りと受けるかも。いや、海客とか蝕とかはないけれど(笑)
そう言えば、どこかでも「十二国記」に似てるって感想を見たような……。
とりあえずは続編に期待したいと思います。