簡単にいなくなってしまうものね。

握った冷たい手にも、あの時は音があった。

指に微かに感じる血流があった。

普段から死にたがっていた貴方だけれど、

どこかに私がいるから死なないという安心があった。

今、思えばそんな確信どこにもなかったのにね。

私がいなくなった瞬間にさよならした貴方。

もう悲しめばいいのか、怒ればいいのかわからなかった。

どうしようもないから自分を責めた。

貴方を一人にして死なせる時間を与えてしまった。

目を閉じてる貴方は私を責めてるみたいで見たくなかった。

結局、

貴方が死ぬという事を一番恐れていたのは私だった。