幸せな人生を。

思ったよりも堅い声音が自分の口から出て少し驚く。

言われた貴女の顔が青ざめていたから相当だろう。

ああ、俺は本当に隠せない。

貴女の幸せなんてこれっぽっちも願えない。

だって捨てるんだろう?俺を。

あんなにも愛していると言ってあげたのに。

寂しいと泣いた貴女を慰めたのに。

そんな俺を未練もなく捨てるんだろう?

それなら精々、また足掻けばいい。

また違う誰かを探せばいい。

そして永遠に繰り返して、




なあ、一瞬でもいい。

最期の一瞬くらい俺を思って。