「あなたの考えている事がひとつもわからない」

そんな台詞を一体何度浴びただろう。

逆にわかってしまったらどうだろうか。

私はぞっとする、多分恐怖で体が強張る。

だって、自分を殺そうとする人間が隣にいるなんて。

なんてあなた、可哀想なの。

こんなにも私に憎まれてるなんて。

「あなたの考えている事がひとつもわからない」

わからなくていいの。

わかっちゃ駄目。

その息の根を私が止めるまで。

純粋無垢で鈍感な馬鹿のままでいて。

無知は罪だなんて生温い事なんて私は言わないわ。

知らぬが仏。

言わぬが花。

「私もあなたの考えている事なんてひとつもわからない」