前を向いて。掌から幾度となく溢 れ出すのは手放したくないと思ったものばかり。そのくせ、拾い上げるのにどれも難しくてそれが出来ないならと恨みがましく下を向く癖ができた。前に大きな壁があるとも気付かず、それに気付く時には転んで全てを失った時なんだ。