すまない。

そんな言葉、あなたから初めて聞いたわ。
いつも眉間に皺寄せて、難しい顔をして、
口を開けば要点だけで戯言なんて一言も出た試しがなかった。
そんなあなただからこそ、ここまでその背中を追った。
夢中でしがみついていないと振り落とされそうになりながら、
いつだってその背中に声、手を伸ばした。

ひどい話よ。
追いついて、やっとの思いで顔を見れば。
泣きながら「すまない」なんて。
いいのよ、これぐらい。
私が望んだの。
私が決めたの。

あなたを守るために生きて死のう。

だからそんな顔しないで。
笑ってありがとうと言って。

「愛してるわ」