逃げた先には何もなかった。

あるはずだったものがどこにもなかった。

君と繋いでた手もいつの間にか離してしまった。

戻ったら見つかるだろうか。

待てば君は来るだろうか。

保証もない。

約束もない。

だからまた走った。

未練がましくたまに後ろを向きながら。

無様に転びながら。

笑って、泣いて、ただ走る。

その先になにがあるかなんてわからないけれど。