ああ、もう駄目だ。
助からないな。
自分でちょっと分かってしまった。
分かってしまったらそこからはもうなし崩しだった。
あんたに触れていたい。
少しでも、長く。

なあ、もう来年にはいなくなるから。
俺があんたに触れるのを許してくれ。
そう言った。
その後で手の甲であんたの頬に流れた何かを拭く。

その正体に俺は嬉しくて嬉しくて、
泣きながら「愛してる」と言う。

しがみついて、
嗚咽まで流して、

全力で君に、命を捧ぐ。