振りほどいたつもりだった。
目の前の「それ」の存在を。
つもりでしかなかったのか、あれだけの事が。
あれだけの力で振り切ったというのに、
どれだけの覚悟だったと思ってるんだ。
血反吐すら吐きながら、
嗚咽さえ垂れ流しながら、
そんな死ぬ程の覚悟をこうも簡単に捻り潰される。

嘘だろう?

なぁ、神様。
いっそ殺してくれよ。
もう世界に、人間に、呆れるばかりだ。
裏切られる事に慣れろとでも言うのか?

なぁ、もう。

どうしたら殺してくれる?