「先代から借金2千万円を引き継いで、
根岸先生の農業経営がスタートしたと
聞きました。成功すると思っていましたか。
戦略はありましたか。」
というご質問をいただきました。
正直に言うと、農業経営を始めたとき、
成功するというビジョンも戦略も、
全くありませんでした。
当時は、すごい金額の借金もあり
ましたし、私自身、就農して1年
ほどで、先代が他界し、知識も経験
も技術も、農業でこれからやっていく
という覚悟もないまま、始まりました。
今、私は自分より若い世代の農業従事者
には、戦略を持つことの大切さも教えて
いますが、それよりも大切なことがあります。
農業で一番大切なものは
「技術」です。
「技術」が無いまま、
戦略に固執すると、足元を見なくなって
しまう傾向があると考えるからです。
当時の私はトラクターも乗れないし、
牛の管理の詳細も全く分かりませんでした。
子牛の事故も非常に多かったです。
お金も不足していました。
それらを打開したのは「農業技術」です。
農業は、他の産業と比べて、技術を習得
するまでに要する時間が多いと思います。
農業の場合、牛は口を聞きませんし、
野菜であれば天気の影響も受けます。
そのような中で、本質的な技術を身に
つけるのに、農業は非常に時間が、
かかります。
当時、ビジョンや戦略が無い分、自分の
時間を技術を身につけることに没頭しました。
1日4〜5時間くらい寝て、残りの16~17時間
働いていました。
また、休みは四半期に半日くらいでした。
そのおかげで、今、事故率が0.5%になり、
お金をどのように投資して将来につなげれば
良いかの知識もつきました。
とにかく、最初は「農業技術」を身につける
ことが大切です。
私自身、先代から引き継いで農業経営を
始めた当初、ビジョンや戦略はありません
でした。
次世代の農業経営者である貴方の一助になれば幸い。