( ごわあぁぁぁぁぁ)
ある小雨の降る夜
行きつけの日帰り温泉の 帰りの駐車場でのこと
閉館ギリギリだったせいか、残っている車は数台のみ
髪にタオルを巻き
傘もささずに小走りに運転席に乗り込み
ふと気配を感じて隣に止まってた車の方を見ると
助手席に髪の長い女性が座って、こっちを見ていた
ひっ (文頭の、声ナシの悲鳴に続く)
ななな、なして髪の毛が濡れてるんだーー!
・・・あ、ここ風呂だったわ
ななな、なして顔だけぼんやり光ってるんだーー!
・・・あ、スマホ見てたんか
ってか、乗ってるなら乗ってるって
最初から言ってくれればいいのにぃ
・・・ 無理か
その後、同じく小走りで戻ってきた男性の運転で
その車は駐車場から出て行ったけれど
いや~メチャクチャびっくりしたわ
顔だけぼぅっと光る、髪の濡れた女性と目が合うって、、
これ怖いよーー
もう山の温泉へ夜ひとりで出かけるのはやめとこ
でも考えたら、タオルをターバンみたいに巻いて
ぶんぶん走ってきた私の方が怖いヤツだったかも?
髪を乾かしてくる時間がなかったのよぉぉ
雨だって温泉に入るときには降ってなかったしさ
気が付いたらかなり大きくなってまして
今年は桑の実もいっぱいついててラッキー
実は裏庭にも桑の木あるしね
そんなわけで、今年も梅シロップ、、
と、桑の実のワイン漬けを作ってみたよ
梅干しはもらうの専門だけど
そんな梅干しで思い出すのは
私がカリフォルニアに住んでいたときのこと
って、この話は前にチラッと書いたことがあるんだけど
今回は梅と、広島から届いたレモンを使った料理など…
の写真を間に入れながら、詳しく書いてみようと思います
日本を発つ時、見送りに来てくれた叔母が持たせてくれた
個包装になった梅干し(梅漬け?)の袋
(うわ、いらねえー 荷物になるやないか~ぃ)
なんて言うわけにもいかず、せっかくの気持ちなので
仕方な・・ありがたく大きい袋を手荷物の中へ、、
ところが、食文化が違う場所にいたせいもあるのかな?
しばらくして食べてみたら、それがメチャ美味しくて
1つずつ大事に食べていたある日のこと
ホストファミリー宅に ファミリーの友達が集まって
ポットラックパーティーをすることになった
とにかくパーティー大好きファミリーで
それまでにも何度も人が集まることはあったんだけど
その日はやたらハイテンションな黒人男性が来ていた
20~30代のお調子者って感じのその人は
輪の真ん中で身振り手振りでおしゃべりして
周りの人達を大爆笑させていたんだけれど
話の内容が何ともお下品というか くだらんというか…
「子供のオムツ替えてたら、手にウンチが付いちゃってさ
慌てて振り払おうと手を振ったら机に手が当たって
イテテってその手を思わず口に入れちゃってー」
(わははははは)
(どっかで聞いたような話じゃのぉ~)
心の中で思いながらも 愛想笑いをしていると
彼の関心の矛先が私の方にやってきた!
「日本人っていつもどんなものを食べてるの?
日本のスペシャルなフードって何?」
すると周りの人達が、私の代わりに答え始めた!
「すき焼き、天ぷら、寿司、豆腐~」
「うどんや蕎麦も美味しいよね」
「でも納豆と梅干しは食べられないな、あれらは無理!」
するとホストマザーが
「そう言えばプラネット、梅干し持ってるよね
私に1つトライさせて~」
(えーー?あとちょっとしかないのに…)
イヤとは言えず、しぶしぶ梅干しを1つ取ってくると
ホストマザーはちょっと匂いを嗅いでからパクッ
「お~う!あ~う!」
涙を流しながら酸っぱがるホストマザー
それを見ていた黒人男性はワクワクした顔で
「ちょっと!僕にも持ってきてー!!」
(えええええええ?)
(ふんっ!お前の魂胆は分かってるんだ!
大袈裟にマズがってみせて笑いを取るつもりじゃろ?
貴重な梅干しをウケ狙いに使うつもりじゃろー?)
心の中で叫びながらも、イヤと言える状況でもなく・・・
仕方なく梅干しを持ってくると、案の定ソイツは
袋を開けて匂いを嗅いで「お~?」
ペロッと舐めてみて「ん~~?」
何度も首を傾げながら、ついにパクッ
「… うぉ~~のぉぉぉぉ、ガーーッシュ!
オーマイガー! オウオウ、オーーウ」
ジタバタと両手を動かしながら
立ったり座ったりしてマズがる黒人
・・・だろ?
やっぱそれやりたかったんじゃろ?
無惨に捨てられた梅とみんなの爆笑に
怒りが込み上げて来た私は
「おどりゃぁー!な~にがガッシュじゃワレ~!
お前らが日本食を好きかどうかなんて
クソどうでもええんじゃい!
ワシの貴重な梅干しを返せーー」
ま、言えないよね
実は昔も今もおとなしい女の子~な私(笑)
でも何となく悲しそうにしていたのは伝わったようで
「ごめんね~でも食文化の違いで仕方ないんだよ」
(そ・こ・じゃ・ねぇーー)
みんなが帰ったあとで
ホストマザーに残り少ない梅だったことを話すと
「そうだったんだ、ごめんね、貴重なものだったのね
サンフランシスコのジャパンタウンなら見つかるかも!
結局サンフランシスコにも同じものはなかったけれど
(瓶詰めの梅干し買ってきたけど美味しくなかった)
その後、母親が日本から送ってくれたので
無事にゲットすることができましたとさ
あれから〇〇年
今もあの袋入りの梅が好きかというと・・・
あれ、そう言えば全く食べてないや
父の日には
子供らが高級そうな牛肉をお取り寄せしてくれて
夜はすき焼きにしまして・・
その次の日
兄者が飛騨の温泉宿で豪遊してきたといって
自慢写真と高級飛騨牛が届き、夜は焼肉になりまして・・
なんか連日で高級牛肉三昧になっちゃった
雨の日の猫たちはこんな感じで・・
そこまで仲良くはない感じ?
夏至も過ぎたけれど
二十四節気ではまだ夏至に分類されてる時期だよね
この先はだんだん日が短くなっていく~
って思うと嬉しくないけれど
じめじめシーズンをうまく乗り越えながら
楽しく過ごそうと思います