不思議なことです!
わたしは、なにかに深く心を動かされているときには
まるで両手と舌とが
私の体に縛り付けられているような気持ちになるのです。
そしてそういうときには
心の中に生き生きと感じていることでも
それをそのまま絵に描くこともできなければ
言い表すこともできないのです。
突然ですが
皆さまにとって 『月』 はどんなイメージですか?
月を見て 雅~な気持ちになれるのは
大人になってからのことであって
子供の頃は 空に当たり前にある月など
いちいち意識しないんじゃないかなぁ。。。
まん丸お月様が欲しくなっちゃう子供もいるっけね
私はというと
小学生の頃に いつもお空の月を意識して
今日はどんなお月様かな? ってね
眺めて過ごしていたことがあったんです。
ただしほんのしばらくの間
あれは小学1年生?2年生?の頃だったかな
風邪を引いてお休みしたとき
お布団の中で読んだ 『絵のない絵本』
ブログの最初に書いた文で始まる物語ですが
この童話が、当時の幼い私の心を虜にしたのです
お月様がその日に見た出来事を語ってくれるのですが
私が持っていた本の始まりは こうでした。
ある晩のこと
お月様が高い空から、アンデルセンに呼びかけました。
「アンデルセンさん、こんばんは。
あなたは何でも物を上手に書きなさる。そこで私は
前の晩の、空の上から見たことをお話しましょう。
よく聞き取って、うまく話を書いてください。」
すご~い、お月様っていろんな国の出来事を
いっぱいいっぱい見られるんだー
ず~っと昔からのことも いっぱい知ってるんだー
私もいつか、お月様とお話ができたらいいな
な~んて思っていたかどうかはナゾですが
私はそれからしばらくの間
窓から月を見るのが習慣になっていたのは事実です。
でもそこに 『美しい月を愛でる』
みたいな気持ちは 微塵もなかったんじゃないかな
やべぇな、おねしょしたの、お月様に見られたか?
くらいのことを思っていたのが関の山~
・・・ いや、してない、してないですよ、それはww
お月様の目を気にして 空を見ていたって感じかな
特に何かやらかしたときなどには・・
次に月を意識したのは 私がアメリカにいたときのこと
ドライブ中に見た満月が あまりに大きくて美しくて
またそれがカリフォルニアの風景によく似合っていて
大騒ぎしながら写真を撮ったりしていたのです
すると
運転していたアメリカ人の友達が鼻で笑いながら
「日本人って満月には 月を愛でるんでしょ?
自分は満月って Wolfman(狼男) のイメージしかないけどね」
こう言った後で
自分にとっての満月のイメージを語り始め・・
凶悪的な事件が発生しやすいし、喧嘩も増えて どーのこーの・・
人が雅~な気持ちで月を眺めていたというのに
隣で物騒なことを語られて なんか意気消沈
狂気とか怖いこと言わないで!
日本ではオオカミではなくウサギなの。
いや、ウサギに変身するんじゃないってば!
満月にはウサギ達がお月様の中で
ペッタンペッタンお餅つきしてるんだよ
ちょっとロマンチックでしょ?♡
負けじとウサギ伝説を語ってみたけれど
何ならかぐや姫の話までしてみたけれど
「バンブーからベビーが? それってエイリアン?
月からの使者ってウサギってこと?」
面白い!面白い!って喜ばせただけであった
満月には それぞれ月ごとに英語の名前があるって
アメリカ人同僚に教えてもらったから調べたんだけど
1月は狼(wolf) が空腹で遠吠えする頃だから
”Wolf Moon” とか
3月は虫(worm) が出てくる頃だから
”Worm Moon” とか
10月は収穫(harvest) の時期だから
"Harvest Moon" とか・・・
それぞれの月(month)の特徴が
その月の月(moon)の名前になってる感じね
ってか 1月には狼が遠吠えするんか~い
「腹減ったー!」って鳴くの?なんか可愛くない?
それとも変身した狼男の声だったりして
本物の狼の声なら ちょっと聞いてみたい
ギリシア神話では
人間の男に恋をした、月の神セレネは
彼が年を取ってしまわないように眠らせて
今でも毎夜、眠り続ける彼に会いに通っている
なんて話もあったっけ
世界のどこからでも 同じ月が見られるけれど
月に対する考え方やイメージって
きっとそれぞれ違うんだろうね
満月の夜がオオカミであろうとウサギであろうと
丸いお月様は人間にとって きっと特別なんだろうな
めぐりあひて見しやそれとも分かぬまに
雲がくれにし夜半の月かな
今宵は中秋の名月
今年も満月と重なって、満ちた月が空に上っています。
姿を現したり隠れたりする月を眺めながら
ベランダで月光浴
月光浴には浄化作用があるんだって
あれこれ浄化されれば 美しい自分になれるかな
なれない・・かな