NOBUNAGA Labs entry CEPHALUS(ケファロス) 簡易レビュー
NOBUNAGA Labsさんのケーブルの中でも入門用として安く販売されているEntryシリーズを購入してみました。
公式サイト
購入した23年2月現在では、¥5,680 税込での販売価格となっており、比較的リケーブルを試してみたいという消費者が手を出しやすい設定となっています。
※3・4千円の中華ケーブルを試すよ安心・安全。
プラグ : 4.4mm5極L型プラグ
イヤホン側プラグ : 2pinコネクタ(0.78mm)
ケーブル : OFC 4芯・錫メッキ
片側に溝が彫ってあるわかりやすいタイプの2pinコネクタです。
こんな感じに溝が外側に来るように装着すれば基本OK。
音に関する雑感
■評価環境
- DAP :SONY NW-WM1Am2
final make4
標準ケーブル:OFC(無酸素銅) しか情報がない・・・
- 上記写真では少し隙間ありますがしっかり根元まで入り、ガッシリと接続されます。そのため、逆に外すのにひと苦労。make4のスターターキット付属のmmcxリムーバー使えば楽になる可能性ありましたが、出すのが億劫で力で引っこ抜きました。
- 音量が少し取りづらくなる(音が痩せる印象)
- バランス的印象は大きな変化を感じないが・・・
- 高音が強調
- 低音が低減する
- クリア感が若干向上
- 一歩離れる感じ・・・というか音場がちょっと広がった気がする
- make4用のバランスケーブルとしてはアリかと思うが、わざわざリケーブルするほどのメリットは感じにくい。(断線時のリペアケーブルとしてはオススメ)
moondrop KATO
標準ケーブル:4芯 × 0.08 高純度銅・銀メッキワイヤー 12 本
- しっかりハマらず、精神的に不安。ただポロポロ外れることはないので使用上の問題は無さそう。
- 音像が一歩手前に出てくる
- 解像度は向上
- 分解能がちょっと落ちる印象
- 音場は変わらないかな
- 音のクリア感は増す印象(サッパリした印象)
- 音の丸みが失われる
- 高音はちょっと強くなる・・・気がする
- 悪くないけど、KATOの特徴である柔らかさが失われるのが寂しい
- 変化は大きいが標準ケーブルままでも良いという結論になる人は多いレベル。
■NOBUNAGA Labs entry ケファロス総評
良い点
- ケーブルが細いため柔らかく取り回しが簡単。(耳掛けしやすい)
4.4mm5極のバランスケーブルとしては安い
音が破綻することもなく、多くのイヤホンで合いそう。
気になる点
- ケーブルが細く、断線しやすそう
音の質は良いと思うが、カスタマイズ目的としては向上した印象を受けにくい。
nobunaga labs CEPHALUS, final make4, moondrop KATOのケーブル比較。
4.4mm/3.5mmコネクタ側
イヤホン側
ケーブルの太さがまったくと違うので取り回しやすさに大きな違いを感じます。
ただ、KATOほどケーブルが太いと逆に断線の心配が低減されて比較的雑に扱える気がします。
今回のケファロスの場合、イヤホンが耳から外れてだら~んと下に引っ張られるとイヤホン本体の重量で断線しかねないくらい細いので雑に扱いたい人には向かない印象です。実際の耐久性はわかりませんがかなりケーブル自体柔らかいので折り曲げなどの金属疲労が簡単に置きそうに思いますので、ご注意を。
moondrop KATOのケーブルを外して思ったのですが、左右の判別や2ピンの±がわかりにくいのでこれで合っているのか?と心配になりながら付け替えていました。
その点、本製品とfinal make4は、溝と凸がかみ合う構成になっているのでわかりやすくて助かりました。
2023年7月追記
final A5000に接続してみた際の印象が以前のレビューとズレがあったので一応メモとして補足。
※標準ケーブル比較で記載
■接続直後
- 中低音がモリモリ(主張強すぎ)
- 高音が痩せる
- 解像度が全体的に低下
- 音が柔らかく角が立っていない
- 音場は狭くなってると思う
■耳エージング後
- 中低音がモリモリ(ボーカルラインの邪魔とは言い切れない程度)
- 中音もモリってる
- 高音は痩せてるというより、引っ込んでいる
- 解像度が全体的に低下(汚くは聴こえない)
- 音場は狭くなってると思う
final A5000のクリアな音が落ちて艶やかさが失われている印象を受けるため、組み合わせとしてはあまりオススメではありませんが、イコライザーで500Hz~62Hzにかけてなだらかに落としていくとリスニング向けなバランスになる印象でした。
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