喉がいがらっぽくて自宅待機になったので、アフターコロナに想いを馳せる。 | ニュートラルを深めて開花する。『ワタシ』を活性化するブログ。

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こんばんは。

佐藤恵里です。





もともと季節の変わり目に喉をやられて、
声が出なくなることが年に1回くらいあったんですが、
今年はないなぁと思ってたのですよ。


暖冬だったからかな、
加湿器毎日使ってたからかな、
とか、ほくほくしてたのですよ。



で、油断したのか、今になって来たのですよ。
仕事帰ってうっかり数時間うたた寝しちゃって、
それから。



まぁ、今回は声余裕で出るので、
とっても軽いのですが。



今日出勤日だったので、
いったん出勤して、
外来マネージャーの先生と医局長に伝えたら、


「患者さんも少ないし、
 元気で休むの心苦しいかもしれないけど、
 軽くても症状伝えてくれてむしろありがとう。
 他の人も休みやすくなるから。
 今日は自宅待機でいいよ」


とのことで、自宅待機となりました。


帰宅したら眠くて、
午後昼寝したら3時間くらい寝てました。


改めて、うちの職場に感謝しました。



どんなに軽くたって、
普通はない症状があれば、
身体は負担があるんだな、と実感。

これが普段なら、
普通に外来やって何とも感じなかったでしょう。

外に出る、仕事に行くって、
それだけでアドレナリンが出て、
多少の心身の不具合はなかったことになる。



そう、今までの日常って、
アドレナリンで無理させてるところが
ベースラインだったわけです。



でもね、思ってたんですよ、ずっと。




医療者が健康で働けない環境で
病気だけがカタチばかり治ったとして、
それって健全なんだろうか?

本当に健康になったって言えるんだろうか?

って。




目を転じれば、社会構造全体がそう。




熱がちょっと出れば、
喉がちょっと痛ければ、
咳がちょっと出れば、


すぐに病院駆け込んで、



「仕事休めないんです」
「この子明日修学旅行なんです」

「先生、何とかなりませんか」




そうまでして無理するから、
大事な時に身体壊すんじゃないか。

風邪は薬で治らない。

なのに、

熱さえ下がれば仕事に行ける。
咳さえなければ修学旅行に行ける。

と思い込む。

症状がおさまったって、
治ったわけではないのに。
その考えが、風邪を長引かせる、
何となく不調であり続ける原因なのに。



不自然極まりないことに気づかない。
気づかせてもらえない。



不自然に症状だけ抑えて、
何とかなったような気で、
がんばり続ける。



そうやって支えられている社会。
そうしないと支えられないと思われている社会。
長く続くはずもない。





医療崩壊の危険性が叫ばれてますが、
今、患者さんの受け入れをしているような
高次機能の医療機関は、
もともと医療崩壊するギリギリで
がんばっているところです。


当直明けで外来やったり、
入院で重症の方を抱えながら救急当番したり、

普段、あなたがかかる病院のお医者さんは、
その時その瞬間、
あなただけを診ているのではないのかもしれないのです。

さっき外来に来た患者さんが思わぬ重症で、
緊張しながら検査結果を待っているかもしれない。
入院患者さんの容体が悪く、いつ呼び出されるかもわからない。

そんな状況で、働いているかもしれません。






だから今、
社会の在り方が変わるチャンスだと思うのです。






ちょっとした不調を見逃さず、
休養をとれる体制を。

身体のバイオリズムに合わせた働き方を。



そうすると、

体調崩したら医者に行けばいいや

ではなく、

自分である程度
メンテナンスとトリアージができる

人が増えると思うのです。





そうしたら、

緊急疾患も減るでしょうし、
患者さんそのものも減ると思うのです。



健康な医療者が、
生きること、働くことを楽しいと思える医療者が、

健康っていいよ
病気は人生を見直すサインだよ
この社会は生きるに足る、素晴らしいところだよ

そう言って患者さんを送り出せるような、
余裕のある社会がいいな、



今は一番大変な時期かもしれないけど、
アフターコロナは、
そんな優しい社会になるだろうな、と




1日ゆっくりと過ごしながら、
雨の中、思いを馳せていたのでした。





明日天気になあれ。