術後1年! | Plan B -腎がん罹患後の記録-

Plan B -腎がん罹患後の記録-

発覚から手術までの体験とその後の人生再設計を記録していきます。

・人間ドックの結果をまとめようと思っていたがあっという間に2月が終わり、気づけば早くも3月の半ば。そろそろかなあとは思っていたが、先ごろ嫁から「手術からちょうど一年経ったね」と言われて、ああそうだなと背筋を伸ばした次第。ということで、気を引き締める意を込めて術後1年の状態を以下、まとめておきたい。

 

・健康面は、基本的には良好。術後半年の健診と会社の定期健康診断の二回の検査では転移の可能性は指摘されていない。癌経験者にとっては、先ずは転移がないことが全てだ。

 

・念のため腫瘍サイズから転移の可能性は低いと十二分に理解しているつもりなのだが、そもそも30代で腎臓癌に罹患すること自体が天文学的とはいわずとも極めて僅少なのは間違いないので、当事者としては確率論は気休めでしかない。

 

・さすがに術後1年を経過し、なんとなく標準的な経過を辿っているのをみて安心感は増してはいる。ただ、不幸は突然やってくることを身をもって経験しているため、常に悪いことに身構えている自分がいるのだ。

 

・また“基本的に”としたのは、血液検査の結果が思わしくないためだ。部分切除なので腎機能はほとんど落ちていないはずなのだが、尿素窒素、糖代謝、尿酸などが基準値越え。特に、尿酸の値は「このまま一年続くとすると痛風が発症しますよ」というレベル。

 

・これは結構なショックで、「ビールと肉を控えて野菜&フルーツを増やす」という食生活を心掛けていた身としては何とも受け入れがたい。慌てて退院後の食事を振り返ってみたのだが、思い当たるのは肉の代わりに増やした青魚やシラス、大豆製品、甲殻類。忘れてならないのは“自宅”ビールを断つ代わりに飲量が増えたワインだが、アルコールのせいにはどうしてもしたくはない。

 

・もちろん再検査の指示は送られてきた。が、正直(お酒以外に)なにをどう改善したら良いのかよくわからない。いろいろと調べてはみたものの、せいぜい日中の水分摂取量を意識的に増やして排出を促すことくらいだった。あとは再検査前の1週間くらいはお酒を控えることで、なんとか正常値に近い水準に戻せるよう祈るしかない。

 

・と、ここまで書いてなんだが、冒頭に記した通り取りあえずは「転移がなければ全て良し!」と割り切っているのも事実。一年前を思い返せば、今の健康状態は望んでいたなかで最上のシナリオの範疇。“概ね”普通に生活できていることに感謝しつつ、ストレスにならない程度に自分なりのバランスを見つけるしかないとは思っている。