・余命については残り30年がベースシナリオということで概ね整理(!?)がついたので、いよいよお金のことを考えておきたい。
・お金≒仕事≒病状の関係にあるので自身で決められることは実のところ限られるのだが、サラリーマンにできることは「現時点における資産と見える範囲でのキャッシュフローから退職時期を含めてどの程度の選択肢があるのか」くらいしかない。現在でも、十分な資産があれば遠からず会社は辞めているだろうというのが偽らざる心情だ、笑。
・癌が発覚してから先ず行ったのは家族に残せるお金の集計であったが、自分にとっては①住宅ローンなしの賃貸暮らし(会社補助あり)、②死亡・癌保険に加入、③自身および嫁の家族で経済的困窮に直面するものなし、の三つが不幸中の幸いだったと思っている。
・持ち家の有無は意見の分かれるところだろうが、自分自身は家を購入していなくて良かったと思っている。もちろん親が買ってくれるとか既に同居しているというのであれば話は別なのだが、自分の場合はローンを組んで基本的には定年までコツコツと返済することになる。
・ローン(負債)があると、病気のせいでいつ働けなくなるかわからないのは不安だし、住むところが固定化されるのもリスクではある。また一部の好立地を除けば売却による完済は難しいし、持ち家であれば手放すこと自体がかなりの心理的ストレスになると強く推定される。
・一方、現在の賃貸暮らしのデメリットは、①退職すると全額自己負担になること、②当面は住宅ローンが組みにくいことだが、少なくともキャッシュが固定化されていないという安心感は大きい。自分と家族の先行きが急に不透明になってしまったため、流動性は確保しておくにことしたことはないだろう。
・とはいえ、これはあくまで現時点での話であり、例えば急に住宅補助が廃止されるなどすれば、いきなり窮地(?)に立たされることになる。住宅を購入するにしても当面は団信に加入できないはずなので、仮にローンが組めたとしても借入コストは一般より高くつくことになるはずだ。
・ところで、人生再設計のための資金シミュレーションを退職時期や病状を変えて何度も行ってみたのだが、つまるところ住宅購入の有無とその金額&時期の影響があまりにも大きく、「動くに動けず今は様子見」というごく当たり前の結論に至ってしまう。
・実際に差し迫って買う必要はないものの、つまるところ地方出身の自分(の実家)とその家族は、住宅購入のために自分の人生の多くのリソースを割かなければならないという現実に改めて気付かされた。
いずれにせよ、暫くはまともな転職はまず不可能だろうし、即ち退職自体もオプションにはならない。家のことを解決しない限りは、少なくとも45歳まで「職場は変えども会社は変えず」が現実的な選択肢となりそうだ。