羽田RWY22 マイクロバースト・アラート 〜 23/05/06 〜
5月6日の羽田空港は強風で大荒れでした。
RWY22への着陸にはほぼ正対風ですが、頻繁に強い突風が襲ってきます。
風向 200〜230°
風速 30〜36ノット(風速15〜18m)
Gust(突風) 44〜48ノット(風速22〜24m)
風の息があるので、タイミングが良ければ着陸できていますが、タイミングが悪いと着陸が難しくなるようです。
JAL 3258便 B737
14:40 Go Around
パイロットから管制官に、速度が急減したのでGo Aroundしたと説明していました。
着陸間際、速度が急減すると揚力も急減する恐れがありますから、パイロットは神経を使うところだろうと思います。
このあたりから強めの突風が頻繁に吹き出しました。
風上に向けて停めた自転車でも支えていないと、簡単に倒されてしまいます。
14:45頃、管制官から”マイクロバーストアラート”が伝えられました。
あとで調べるとマイクロバーストアラートが出ると着陸進入中の飛行機は着陸を中止することになっているそうです。
【以下、管制方式基準から抜粋】
次々と着陸を中止しています。
SNJ 112便 B737
JAL 118便 B767
ANA 536便 A321
MAPtで進入コースから離脱しました。
まとめると視界の外を含めて6機が進入着陸を中止していました。
最初にGo AroundしたJAL3258便はRWY23に向かっています。
RWY23の方がRWY22よりもマシのようです。
そのなかでJAL 646便 B767は着陸しています。
女性パイロットの声で、管制官にマイクロバースト・アラートが消えたことを確認したうえで、進入を継続し着陸しました。
交信した女性パイロットが機長がどうかわかりませんが、風の読みというか、状況の判断が冷静で的確なようです。
Go Aroundしたから読みが悪いわけではありません。
どのパイロットも刻々と変化する状況に対して、的確に対応していることは間違いありません。
【参考:マイクロバーストについて、気象庁ガイドブックから抜粋】
主要空港ではウィンドシアー、マイクロバーストをドップラーレーダーで観測し、航空機に危険な状況が観測された場合には管制官からアラートとして通報されます。
いろいろ読みかじると、航空機が低空でマイクロバーストに遭遇した場合には非常に危険で、最悪、地表または海面に叩きつけられてしまうそうです。
近寄らず回避することが賢明な選択肢ということなのでしょう。