NSR50用のRサスで、「減衰がかからない」というご依頼
まず言っておきたいのは、クァンタムやQJ-1の中古を購入した場合や年式が古い場合は設定変更の依頼を必ずして下さい
何も依頼が無い場合はそのままO/Hします。
元々の設定は旧型フレームでダンロップのTT90の時の減衰なので全く足りません
4ストに使用する場合は更に高い減衰が必要です
このサスはセンター出しマフラーには使用禁止です
1050ポンドのスプリングでセット長が92.2mm(簡単に説明したいので今回は0.01mmは切り捨てます)
自由長が約101.3mm(切り捨ては上記理由です)
これでは減衰かかりませんよ
プリロード9.1mmもかかっています
1050ポンドだと約18.8kgで9.1mmもかかってるんだからセット荷重約171kg
このサスの場合、プリロードは6mm以内です。
限度が6mmで、6mmだとセット荷重が112kgで、このタイプは100kg以内でセットするのが普通です。
標準がプリ3mmです。
3mmだと56.4kgです。
ですから、最初の171kgって「半端ない」って事なんです。
セット荷重が大きすぎて減衰が追い付かないのです。
この場合だと1200ポンドでプリ3mmぐらいからだと思いますよ
ロックナットが緩んでいますね
このサスのバンプラバーのカットは厳禁です
ネジ山が出ちゃってるでしょ
ストロークした時にダストシールやオイルシールを削ってしまうんです
オイルシールの先っちょまで削れてますよね
このタイプは特殊なダストシールの形状で1mmしかかからないんです
交換しますが同形状のものは無いので、場合によっては使用中に出てきてしまう場合もあるかもしれませんね
メーカーさんはこの部分で車高調整する事を禁止しています。
ですが、ここで調整していますよね
このタイプはストローク24mmが限度です
サス長215mmにロックナットをセットしてノーマルのバンプラバーでストローク24mmなので、バンプの改造は一切できません
24mmだと必ずバンプまでストロークしますので、ストローク用のOロングを付ける意味はありませんよ
ご自分が使用しているサスの事をよく理解して使用しないと本来の性能は発揮できません
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