君は覚えているだろうか

傍にいる事が幸せで
とても恐かったあの時を

何もかもが綺麗で
近付く事が出来ずに
逃げ惑ったんだ

まだ子供過ぎて 理解出来ず
禁忌を犯し 林檎を喰べたんだ

甘い甘い汁は この身を侵し
もう戻れはしない
目の前に見えるのは

崩壊

傷付けてしまったのか
壊してしまったのか

それさえも解らない

ただ闇だけが ただ甘い林檎が
僕を呼んでいたの

手を繋いでいた筈なのに
君は何処なのかさえ 解らず

取り戻せ無い時間
好きでした、とても

甘い甘い罠
繋いだ手は解けて
現在は独り、紅い

身体に纏わり付く 蟲
僕は腐ってしまったのか

ならば今すぐにでも 果てよ

君を抱けぬ僕に
何の意味があるのだろう

虚ろに夢見し 哀れ 花は咲き誇る

君を掴んでいた筈の手には
何故か紅い紅い罪の果実

歪んだ空に太陽も 月さえも
何も見え無いんだ

白く黒く 無色の世界
もし君に会えたら 彩られるだろう

幾ら手を伸ばしても
この手には何も掴め無い

あんなにも傍にいて
あんなにも想っていたのに
どうしてもう隣にはいないの

君の影を捜すのは僕だけで
とても愚かなのだろう

忘れられない忘れない
会えなくても記憶の中に
君は僕の中の永遠

変わらぬ想いに 誇りを
愛しています

いつか君が僕を見付けるなら
せめて滅びたこの身体の破片を
君を思い続けた心臓だけでも
拾ってはくれないか

いつか会えたら
僕の世界は 彩られるだろう




「ごめんね」