データ販売 | カメラマンの独り言

カメラマンの独り言

「カメラマン」「経営者」としての独り言を
だらだらと、そしてつらつらと書いています。

同業他社から色々な事を言われたので書く。

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本年度(平成24年度)から、弊社では「集合写真」以外のものについて、全てを「データ販売」する事にした。

今回のデータ販売は「プリント画質対応」なので、フィルム時代で言えば「ネガ」を販売するようなもの。

ブログ「発想の転換」でも触れたが、多分この「データ販売」は、同業者から言わせれば「タブーの領域」に踏み込んだという事。

聞いてもらえれば分かると思うが、どの写真屋でも、学校写真で「データでの販売は出来ない」という答えが返ってくるはず。

でもこの考え方は「フィルム時代」の名残。

写真もそうだが、色々なものが「デジタル化」されている昨今では、いつまでも古い時代の考えに縛られているわけにはいかない。

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全くの新しい事をやるためには「市場調査」というのが必要。

どの世代が何をどの様に求めているか、販売(発売)したらどれだけの需要があるか等々、かなり慎重に調査し、最終決定を下す。

でも、良く良く考えてみたら「全くの新しい事」なら「市場調査」というのは意味をなさない。

だって市場調査する場合には「既存の商品」「似ているような製品」について調べる事しかできないわけでしょ?

つまり全く新しい「何か」を行う場合には、市場調査するより「やってみなければ分からない」という事になる。

もちろん「それなり」の市場調査というのは必要だと思う。

でも一番大事なのは「自分が何を一番欲しているか」じゃないかなと思うのだ。

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商売柄最新の「デジタル機器」を使用している。

別に「いいだろぉ?」と誇りたいから使っているのではなく、デジタル業界における「可能性」を自分自身で早めに確認したいという事もある。

新し物好きというのもあるが(笑)、端末では「ザウルス」に始まり「PDA(Palm)」を長く使っていた(ググれ(笑))。

このPalm、スケジュール管理やらメモ帳・連絡帳の管理が非常に便利だったのだが、当方ヘビーな「マカー(Macユーザ)」だったため、パソコンとの「同期」が非常に面倒くさく、正直「力業」で管理していた。

同じ頃、携帯電話がどんどん進化し、ネットも出来る様になり連絡帳、スケジュール、メモ、果てはカメラまでつき始めた。

どう考えても携帯電話の方が便利。

ただその当時も携帯電話のデータをパソコンと同期させるには「Win」が主流だったので、携帯では補足程度に管理していた。

当時、携帯電話機能まではいらないから、情報端末として「Mac」と上手くやりとりできる物が出ないかと心待ちにしていた。

この先は皆さんご承知の通り。

「iPod Touch」が登場し即購入。曲を聞いたりゲームをしたりという事は殆どせず、単なる情報端末として使い倒す。

そしてiPhoneの登場。

「こうなってくれたら便利だよな」が形になった商品だった。

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話しが逸れてしまったが、「iPod Touch」「iPhone」をガシガシ使うようになってからは、やっぱり写真を端末に保存して持ち歩きしたいという「欲」が出る。

また営業先で「こういう写真を撮影しているんです」と見せる事も出来る。

世のお父さん方なら、自分のお子さんの写真を端末に入れ、会社で見せびらかしたくなるんだろうなとも(笑)。

自分がそうなんだから、他の人だってやっぱりそう言う気持ちがあるはず。

それに、せっかくデジタルで撮影しているのだから、わざわざアナログで販売しなくても良い。

写真のデータ販売を思いついたのはこの頃から。

で、市場調査をしようと思っても、まだどこの写真屋でも「デジタル販売」はしていない。

でも自分が顧客だったらやっぱりデジタルデータで残しておきたい。

不安材料は沢山ある。
元データで販売した場合、複製されて売り上げにならないのではないか。
値段的にどれくらいなら折り合いが付くか…。

しばらくこの辺の葛藤がすごかった。

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ある時、故スティーブ・ジョブス氏のこんな言葉に出会った(マカーだからか?)。

我々はMacを誰かのために製造したのではない。自分たち自身のために作った。それは我々自身で、素晴らしいかどうか評価することになる。出かけて行って市場調査をしたわけではなく、作れる最善のものを作りたかった。

なるほどと唸った。

結局自分が欲しいもの、自分が買える値段、自分ならこうして欲しいという物を「成果」として出せば良いだけなんだと。

もちろん「こける」可能性も否めないが、自分が「iPhone」を持ち、デジタルで保存して持ち歩いたりしたい思いがある限り、同じように求めている保護者だって必ずいる。

売れる、売れないはカメラマンの腕次第。
ある意味、撮影ボケしちゃっているカメラマン達の良い刺激になるのではと。

需要が無く売れなければやめちゃえばいい。

ただ「iPhone」「Android」などのスマートフォンが普及し始めた今、やってみて損はない。

このジョブス氏の言葉が後押しとなり、最後の一線を越えられた。

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何度も書いているが、弊社が販売している写真データは「プリント画質」に対応している。

当然「透かし」も入っていない。
無制限にコピーできる。
いくらだってプリントできる。

そのデータから100枚プリントして配る事だって出来る。
データ自体をみんなにコピーしてもらう事だって出来る。

でも、自分はそんなにプリントするだろうか?
自分ならどこまでコピーして配るだろうか?

自分自身に問いかけたが「そんなにプリント(コピー)しないな」という結論に達した。

これも既出だが、流石に「集合写真」はデータで販売できない。

もし販売するとなると「プリントにかかる代金」×「人数分」の金額にしないと「利益」が出なくなってしまう。

なのでこれだけは「アナログ」で販売するが、データにしたい人はスキャンでも何でもするんだろうからそれ程気にしなくても良いかなと…。

まぁ、この先自分の「欲求」が集合写真にまで向けられたら、販売しちゃうかもだけど(笑)。

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既存のやり方の中で仕事をしている限り、確かにリスクも少ないだろうが「出る杭」にはなれない。

自分は「社長」になりたくて起業したわけでも「お金持ち」になりたいから社長になったわけでもない。

起業したのは「自分の求める物ややり方を貫きたいから」に過ぎない。

今回のデータ販売は「自分の求める物」に合致したから始めただけ。

他の写真屋、カメラマンなどが何をどういおうが「自分が欲しいからやっているのだ」で論破。

もちろんその中には「心配して…」というのもあるだろうが、自分の欲しいものを成果物として出しているわけだから絶対に需要はあるはず。

もしこれが単なる「利益追求」のみだったら、やらない方が良い。

でも、自分のやった事が最終的に「利益」になるのであれば、これほど嬉しい事はない。

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大体、今のご時世「1日が江戸300年に値する」ほど情報や技術が日進月歩しているわけでしょ?

という事は昨日の事が今日には既に古くなり、明日には今日の事が古くなってしまう(当たり前か(笑))。

だったら「何か」にチャレンジしていく方が面白いと思うんだよね。

写真だけではなくビデオについてもチャレンジしたい事がいくつかある。

弊社は文化財では無いので、やっぱり挑戦し続けていきます。

もちろん相当のリスクは十分に理解していますが…(汗)。

でもリスクを恐れているだけでは、打つ事が出来なくなる程の「出すぎた杭」にはなれませんのでご了承下さい。

(^_^;)


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