LS 零戦21型1/75初版 その2

 

LS第1ロゴは1961~66/67頃。21型初版は1964年2月発売。したがって初版は結構長い期間販売されてます。

そのためか初版箱でも内容にばらつきがあるようで、特にモールド色はグレー・水色・緑色と複数あります。またグレーでも濃淡の差があります。

初版かどうかの見分けポイントは、主脚が収納可能かどうかです。

2版以降の主脚は接着固定するので主脚の根本が1本棒です。

初版ではパーツ袋は白台紙にホチキス留め。

パーツ袋の紙タグは初版ではつかなかったようです。

零戦21型初版は1964から66/67年まで販売、さらに主脚が固定式になった2~4版と長く販売されたせいか、中身が入れ替えられていたりするので、完全な最初期初版の状態がよくわかりません。

2版以降には紙タグがついている個体もありますが、本当の最初期版にタグがあったのかどうかは未確認です。

 

初版(グレーモールド)

ギミックはエルロン・フラップ・翼端・ペラ・中央風防・

方向舵・着艦フック・主脚と可動部満載です。

特にギミックのウリは主脚収納。

ニチモも主脚を収納できますが、タイヤカバーは接着です。

LSはタイヤカバーも主脚の出し入れに連動して開閉する点が面白いですね。

 

 

LS零戦21型再生

半世紀ぶりにLSゼロ戦21型初版を再生(グレーは新造)してみましょう。

ファインモールド21型(1/72 2007)を参考にしながらやってみます。

しかし、やりだすとちょっといじりたくなってしまいます。

初めてLS21型を作った中1の頃も機首の平板状態が気になってました。

別に正確なゼロ戦を作るならファインモールドやタミヤを作ればいいので、LSは機首や空気取入口だけをいじりましょう。

機首の機銃の間のへこみはゼロ戦で一番表現が難しいところのようで、当時の主なメーカーも苦労したようです。

ファインモールドは機首機銃の間の微妙な曲面を見事に再現してあります。

LS21型はLS最初のゼロ戦キット(1964年2月とインストに書いてあります)。三菱製の21型をよく表現した当時としては最高レベルのゼロ戦キットでした。

今改めていじってみると、やはり機首の機銃の間の曲線が平板になっているところが残念ですが、カウリングの正面形はファインモールド(2007)より良いような気がします。

 

カウリングの気化器空気取入口の形はやっぱタミヤ1/72(2012)の方がいいかな。

 

三菱製はスピナーが中島製より少し短いです。人間の顔で言ったら鼻が低いというか・・。

中島製21型はちょっと鼻がとがった感じですね。

 

写真を眺めてみると、開口部はLSの方がファインモールドより似ているかな?

 

 

霞ヶ浦空の「カ‐101」号機の「顔」もLSの方が似ているような・・・

 

LS21型は三菱製を結構正確にキット化していたようで・・・。

しかし、やっぱり機首はファインモールドよりタミヤ1/72零戦21型の方が上でしょうかね。

LSは21型発売の翌月1964年3月に零戦52型を発売。21型の1か月後ですが、52型の機首は多少ゼロ戦みたいになってます。ということは21型の機首も「おかしい」と気づいていたはず。ならば金型を改修しようとは思わなかったのでしょうか。

21型は1991年暮れの倒産までまったく同じ金型で、機首は平板のままでした。

LSはフジミ・アオシマ同様に、箱絵はしょっちゅう変えるのに、金型改良はほとんどしないメーカーだったようです。

この点、タミヤは箱絵はかえずに1/35パットンRCや1/21シャーマンRCなどに見られるように、金型をかなり頻繁に改修してます。

LS零戦 1/75 52型初版 1964年3月

 

つづく