もう1つのピーナツ? 東洋の雷電
加筆修正2024.3.2
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三共ピーナツのパクリ?
 
箱のスタイルは完全に三共ピーナツシリーズのまねっこ。
大きさもほぼ一緒。
 
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箱裏組立図もピーナツスタイル。
ピーナツ雷電初版の胴体分割ではなく、後期版の胴体ムクの図を使っているので、1963年以降の販売でしょうか。
 
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中身は・・
東洋雷電
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三共雷電よりも胴体は薄っぺらい感じです。キャノピーはまったく雷電ではないですね。デカールは入ってません。
しかし、金型をおこしてここまでやるなら、いっそ
東洋ブランドで堂々と新シリーズ化すればよかったのに、当時は金型製作には資金がかなり必要だったので挫折したのでしょうか・・
 
三共雷電
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東洋というメーカーは調べましたがさっぱりわかりません。
同じ体裁のピーナツもどきには他にコルセアがありますが、
それにはメーカー名はありません。
 
他にTOYOのブランド名のプラモが手元に1つあります。
 
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グリコプラモガム(江崎グリコ1964)とほぼ同じ箱サイズ・デザインです。
何か関連がありそうですが、今の所不明です。
 
グリコプラモガム ロッキードF104
 
 
グリコのおまけですが、なかなかどうしてれっきとしたプラモデルです。
三共ピーナツF104より良い感じです。
三共ピーナツとおなじようなキット・インスト・デカール・・・作っていたところが三共と同じ?
あるいは三共そのものが製造?
 
グリコプラモガムレポート
 
 
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三共は後三共ポリマーとなってプラモ販売は70年代まで継続しましたが、ピーナツシリーズは1963年で製造中止となったようです。

 
ピーナツの金型はどうなったのかわかりません。
この東洋の雷電やメーカー不明のコルセア、台紙販売のゼロ戦などピーナツもどきは存在しますが、三共ピーナツの金型を使った再販キットは確認されてません。
 
結局1/150(日本式Nゲージ)はその後鉄道模型で発展。
プラモでは1/144が主流となっていきました。
 
三共雷電再生工場つづき
 
これらのジャンクの中から6機を再生。
できるだけオリジナル性をなくさないようにしながらも、
今回はどれくらい雷電ぽくできるかに挑戦。
 
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ちょっと遊び心でラインの作業台も作ってみました。
 
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パーツの合わせ目・凹モールドの太いスジ彫り・キャノピーの修正・・
結構 手強い
 
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ピーナツ再生で一番困るのは、キャノピーがびっちり接着
されてる時は分離が難しいこと。
分離して接着面をきれいにして曇りにくい接着剤で付け直し、磨き上げると透明度は良いので良い感じになる?
 
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カウリングはゆがんでますが、つい開口したくなります。
 
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雷電の風防前面は5平面で構成、それが雷電の特徴の1つですから、できるだけ面取りをしてみます。
 
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プロペラ修正と複製
 
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プロペラできました。
 
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主脚もオリジナルから複製してみましたが、細足すぎて気に入らないのでF-Toys雷電の主脚を使ってみましょう。
 
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オリジナルのタイヤも小さすぎですね。
 
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F-Toys雷電の主脚カバーを少し削って小さくして複製。
 
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                                つづく