旧ハセガワ ロッキード F104J 銀メッキ初版
 ハセガワ最初のF104J 1/70? 1963
 
     やっと見つけました。本邦初公開!?
 
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航空自衛隊にF104Jがやって来たのは1962(昭和37)年
 
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未来的なデザイン、いかにも速そうでした。
   *のちの1/72 F104J(1966)とは別ものです。
 
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1960年代初頭、自衛隊の次期主力戦闘機としてプラモ界でも注目を集め、
マルサン・三和ミゼットシリーズ・三共ピーナツ・大滝走るF104など、
各メーカーも競ってプラモ化。
 
1963年4月、ハセガワさんも・・・
 
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ハセガワ(長谷川製作所)は1941年に木製模型製作会社として設立。
1961年にプラモデル参入。
のちに「飛行機のハセガワ」と呼ばれるようになりますが、
最初の飛行機プラモはなぜかグライダー3部作。
 
で、最初のジェット機プラモがF104。
 
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60年代の一般的な100円プラモの箱より、ちょっと小さめで平べったい箱。
スケールは・・・・1/70?
 
F104は全長16.7m(先端のピトー管除く)ですから、1/70なら
約23.8cm。
箱の長さは約21.4cm・・・・入らないはず?
 
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インストには、びしっと1/70表記
 
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きちんと機体解説つき。
 
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フリガナもないので幼児のおもちゃではなく、れっきとした大人向けプラモ?
 
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しかし、さすが戦前から模型を作ってきたハセガワさん、すぐに1/70は間違い
と気がついたようで・・・・
 
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1963年4月発売の2ヶ月後、第2弾ムスタングの発売広告ではF104は
1/90に訂正・・・
 
1963年(推定)カタログ
 
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この初版箱がのってますが・・・
 
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1/90表記の初版箱が実在するとすると、1/70表記のこの初版箱は
63年4月当初の短期間だけの発売?
なかなか見つからなかったはずですね。
 
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   やっぱり、富士山には日の丸が似合いますなあ。
 
旧ハセガワ F104J 銀メッキ2版
 
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この10年、時折見かけたメッキ版はこの箱ですが、同じキットナンバーで1/90になっているし、ハセガワさんは63年にすぐこの箱に変えたのではないかと・・・
 
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60年代国産プラモをこの10年ほど調べていて感じるのですが・・・
 
東京オリンピックがあった1964年の前と後で国産プラモデルの質と量が
大きく変化しているような気がします。
 
1960~63年頃の国産プラモは結構いい加減で原始的ですが、かなり残存数が
少ないようで、探すのに苦労します。
 
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追記1:ハセガワ・ロゴの変遷
 
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1969年秋から新ロゴ
 
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追記2: 60年代 ハセガワ 1/72 F104J 
 
ハセガワさんは1/90のF104Jと平行して1/72も発売。
 
ロゴマークのHが○で囲まれている60年代前期ロゴ(61-66)。
発売予定が66年5月と予告(プラモガイド1966)されている。
よって66年だけの発売かな。
 
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で、こちらがHが○で囲まれていない60年代後期ロゴだから1/72の2版?
 
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ハセガワさんはこの1/72シリーズで「飛行機のハセガワ」となっていった
のでありました。