しばらく前のとらや本店にて
コロナ禍となった時、茶道はまさに
三密になりやすい状況でした。
お話しするし、飲食し(懐石では
お酒もでます)狭い中籠りますし。
よってお茶会もお稽古も中止や中断を
余儀なくされました。
一つ良かったことがあるなら
お茶の原点を考えられたこと。
お茶の正式なもてなしである
茶事の目的は、心の交流にあります。
さらっと書くとそうですか〜という
感じですが、お茶もお菓子も
お道具たちもすべて、もてなす亭主の
気持ちを表したものです。
これらがなくても、心の交流が
果たされるならば、
どんなことができるだろう、と。
もしかしたら、何気ない
一言だったりするのかも
しれませんよね。
ふと思い出したひとにLINEするとか、
ちょっと笑顔で挨拶するとか。
お茶に通じる考えは、案外そんなことで
養えるのかもしれません。