やっと今年初めてのお稽古に
伺ってきました。
お稽古場が隣県なので、宣言の解除まで
ご遠慮していたのです。

この時期といえば、釣釜や透木釜。
利休忌には新暦ならギリギリ間に合います。
それが味わえるだけでも良かった、と
思いながらお茶室へ。

手元はおぼつかないに違いない。
せめて感じてこよう、という心持ちでした。

先生のお取り計らいで、お菓子も引き千切り。
水指は甕を見立てたもので、大振りでした。
暖かくなってきたから、寒さを
感じさせないため、お客様に近い場所に
置かれます。

お釜も釣釜でゆったりと時折揺れて…
灰が積もって五徳が不要なのは
冬が終わりに向かっているから。

水指やお釜のこの設えをみて、
春が来たのだなぁとしみじみ思えたとき、
ようやく知識が実感になり、頭から心で
受け止められるようになった、と思いました。

茶の湯も美術館も皆そうですが、
季節や歴史、技術、人の思いなど
様々なことを知り、実感させてくれ
感性を豊かにさせてくれますね。