西洋は部屋を移動しておもてなしされることが多いですが、茶の湯では

部屋の設えを変え、再び同じお部屋でおもてなしが続きます。

 

茶事では、懐石のあと濃茶になります。

「部屋の支度が整いました」という合図に、小間では銅鑼(どら)を

 

 

広間では喚鐘(かんしょう)を亭主が鳴らし、客に知らせます。

(鳴らす音は強弱で、鳴らし方も決まっています。)

 

 

客はその音が聞こえると、腰掛から立ち上がって並んでつくばり、扇子を手に頭を垂れ

敬虔な気持ちで耳を澄まし、神経を集中します。

 

さぁ、これから濃茶!気持ちも高まる瞬間です。

 

・・・と、そんなお話を講座でしていたら、アンティークスヴィオレッタの青山さん

「英国のフォーマルディナーでも、執事が食事ができた合図に銅鑼を鳴らすんですよ。

あの、ダウントン・アビーでもそんなシーンがありました」とおっしゃるではないですか。

 

え?!

 

調べてみると、出てくる出てくる。

英国のそれは「Dinner gong」 というそうです。今でも、フォーマルディナーでは

銅鑼を鳴らして、主人や客に知らせるとか。

 

船にも積んで、船首には鐘、船尾には銅鑼で霧が濃いなどの時は

船員が鳴らして衝突を避けるそうです。

 

中国から伝わってきたことは間違いがないのですが、英国で銅鑼というのに

驚きました。(日本には仏教と共に入ってきたと推測しています)

 

面白いですよね。